Razerから販売されているRazer PBT Keycapについてレビューを行っていきます。
Razerからは、キーボードだけでなく、キーボード用アクセサリーであるキーキャップも販売されていて、キーボードのカスタマイズもRazer製の物を使ってドレスアップが行えます。
Razer PBT Keycapは2色成型のPBTキーキャップで、テクスチャード加工により、通常のPBT樹脂製キーキャップよりも表面のザラつきが強いキーキャップです。
今回は筆者が購入したHuntsman Miniのキーキャップを交換しました。
結論から述べてしまうと、Razer PBT Keycapはビルドクオリティの高いキーキャップで、ザラつきの強い表面は、特に手汗の多いプレイヤーに快適な使用感を長時間与え続けます。
筆者は手汗の量が多く、通常のPBTキーキャップだと滑ることがありましたが、Razer PBT Keycapは手汗をかいても程良いグリップ感が残ったままです。
また、Razerオリジナルとは言ったものの、CHERRY MX軸のキーキャップと互換性が有り、Razer以外のキーボードでも使い回すことができます。
Razer製のキーボード以外を使っている方にも、優れたキーキャップであるため、交換用のキーキャップの1つとして提案できます。
Razer PBT Keycapを購入しました
Razer PBT Keycap
Razer PBT KeycapはUSおよびUKの標準104/105レイアウトのフルキーボードに対応に対応したPBT樹脂製のキーキャップです。
テクスチャード加工によって通常のPBT樹脂製キーキャップよりも表面のザラツキが強めになっていて、手汗をかきながらも長時間のキーボード操作を行うことになるような、よりゲーマー特化なキーキャップという立ち位置の製品です。
Razer オプティカルキーボードとメカニカルキーボード用の追加のスタビライザーも付属しています。
スペック
Razer PBT Keycap | |
キーレイアウト | USおよびUKの標準104/105レイアウトフルキーボードに対応 |
素材 | PBT樹脂 |
文字成型 | 極薄フォント カラー樹脂と透明樹脂 2色成型 |
バックライト互換性 | バックライト透過 |
表面加工 | テクスチャード加工 |
カラー | Black、Green、Mercury White、Quartz Pink |
発売日
2019年の12月20日で割りかし新しい製品のようです。
購入した理由
気に入って使っているHuntsman Miniのドレスアップ目的で購入しました。
Razerカラーのグリーンのカラーバリエーションが選べたのが決め手です。
せっかくなので、珍しくブランドカラーで揃えようと思ってしまいました。Razerの思うツボです。
届いたキーキャップがこちら
外箱
今回はRazerのブランドカラーであるグリーンを購入しました。
外箱のイメージ写真はブラックのキーキャップですが、左上にカラー表記があります。
外箱には英語の記載のみで、日本語やその他言語での説明文はありません。
キー配列もUS、UKなので、当然っちゃ当然です。日本語配列には完全対応していないので注意してください。
同梱物
キーキャップ以外の付属品は以下です。
外観
キーキャップの形状はRazer製キーボードのキーキャップと全く同じ形状で、質感も全く同じです。
このキーキャップが気になったらRazer製キーボードを触りに行けばこのキーキャップのイメージが掴めます。
キープロファイルはOEMプロファイルという多くのキーボードに採用されるプロファイルで、ほとんどのゲーミングキーボードと同じで使い回しやすいです。
また、ロゴやデザインも癖がなく、外観だけではRazerのキーキャップと判断できないため、Razer製キーボードでなくても問題無く使うことができます。
質感
表面の質感は画像でも分かるように、ザラザラとした質感で、摩擦係数が大きな表面です。
手汗をかいてもグリップ感が損なわれてしまうことが無く、滑らず安定したキーボード操作ができます。
キーキャップ交換
今回は筆者の所有しているHuntsman Miniのキーキャップを交換していきます。
交換作業についてはフルキーボードでも手順は同じなので、参考にしてください。
また、Huntsman Miniはオプティカルスイッチなので、専用のスタビライザーを使用します。
交換作業
交換作業は付属のキープラーを使用して交換していきます。
キープラーを上から差し込みます。
Razer製のキーキャップはキーとキーの隙間が少ないので差し込みにくいですが、横からスライドさせるようにキープラーを差し込むとやりやすかったです。
差し込めたら、指先に少し力を加えてキープラーをつまみます。キーキャップを動かないように固定するくらいの力で丁度いいです。
指に力を入れてつまんだ状態で、まっすぐ上に引っ張ります。
DELETEキー、SHIFTキー、ENTERキー、スペースキーにはスタビライザーが取り付けられていて、キーキャップにくっついた状態でキーボードから外れます。
キーキャップにガッチリ嵌まり込んでいます、今回はこのスタビライザーを新しいキーキャップに移植します。付属のスタビライザーを使っても全く問題有りません。
スタビライザーを移植するときれいにケースへ収納できるので移植しました。
部品を取り外すと元に戻すのが困難になることが予想される方は、外した段階で戻しやすいように写真でも撮っておきましょう。
めっちゃ頑張って抜き取ります。そのまま爪を立てて引き抜こうと思うと指が終わります。気をつけてください。
筆者は、Tシャツの上からスタビライザーとキーキャップの接合部の付け根にある僅かなでっぱりに、親指の爪を立ててテコの原理で引き抜きました。すんなり取れました。
無事に移植が完了しました。スタビライザーは取り付ける向きというか角度が決まっています。
オプティカルスイッチのスタビライザーは、キーボードフレームの中に入っているスタビを外から掴みこむ構造です。
金具をパチっと挟み込む事で固定されます。挟む部分の開きが金具と平行になっていることを確認してください。
あとは、取り外した順序とは逆の順序でキーキャップを取り付けていきます。
いきなり完成図。
今回はアクセントになるキーだけを交換しました。
グリーンのキーキャップがいい感じに目立ってくれて狙い通りの見た目になりました。
なんていう配置なんですかねこれ、ツートンカラー配置とでも言っておきましょう。
使用感
交換後の打鍵感
今回はHuntsman Miniのキーキャップを一部交換してみましたが、RazerのPBTキーキャップを採用したキーボードと全く同じキーキャップなので、交換後の使用感の差はありませんでした。
交換後の変化は無いものの、使用感を変えたくないと思っていたので、これはこれで良かったです。使いやすいままです。
Huntsman Miniのレビューでも述べていますが、Razer製のPBTキーキャップはザラつきが強く、手汗をかいても滑りにくく、適度なグリップが得られ続けます。
指紋のベタつきや、テカリなどは一切発生せず汗の汚れも付着しません。
Razer製キーボードだけでなく、他社製キーボードにも使っていいほどのゲームに特化した表面の質感で、ゲーマーの求める性能を誠実に反映したキーキャップだと思います。
細くスタイリッシュなフォント、極厚で剛性感の高い構造、ガタつきの少ない取り付け穴の精度、どれをとっても高水準なキーキャップです。
ライティングの変化
これをウィークポイントと捉えるかどうかは意見が分かれそうですが、キーキャップの色でフィルターが掛かったようなライティングに変化してしまいました。
筆者の場合は、ホワイト→グリーンに交換したので、交換した部分は何色のライティングにしてもグリーン系のライティングになってしまいました。
そうは言っても、実際にキーボード操作中はライティングの色なんて特に気にしていなかったりするので、なんとも言い難い変化点です。
まとめ ゲームに最適な完成度の高いキーキャップ
総括と使い方提案
Razer PBT Keycapについてレビューを行ってきました。
Razer製のPBTキーキャップを採用したキーボードと同じ物が製品として販売されています。
しかし、その完成度は非常に高く、Razer製キーボード以外でも使いたい程に使い心地が良いです。
通常のPBTキーキャップよりもザラつきが強くなった表面はゲームに最適で、手汗の多いプレイヤーは重宝すること間違いなしだと思います。
また、豊富なカラーバリエーションで、ピンクなどの可愛い色の少ないゲーミングキーボードを可愛くモディファイしたいような女性プレイヤーや、Razer製品をこよなく愛するグリーン愛好家など、幅広い方に提案できるキーキャップです。
ココが良い
ザラつきが強く、グリップ感が強い
フォントデザインが洗練されている
価格は良心的
Razer製キーボード以外でも普通に使える
ココはイマイチ
ライティングの色味が変わる可能性あり