『ゲーム実況や配信で良いマイクを使って高品質な音声を視聴者に提供したい!』『コンデンサーマイクか、ダイナミックマイクのどっちを選べばいいのかよく分からない!』
この記事で知られること
- 配信用途なら音質よりも気をつけたいこと
- コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いと選び方
- XLRマイクとUSBマイクの違いと選び方
- 配信におすすめのマイク6選
- 上手なマイクの使い方
この記事では、普段からPCゲームでVCをしたり配信もしている管理人が、これから配信用マイクを購入していく方に向けておすすめの配信用マイクを分かりやすく解説していきます。
結論から述べてしまうと、配信で使うなら邪魔になりにくいマイクを選んだほうがいいです。高音質でも視界の邪魔になるような形状だとゲームに集中できません。
マイクにはどれなら性能がいちばん良いということではなく、特性による得意・不得意分野があります。
どのマイクが配信には向いているのかを詳しく説明していくので、用途に合わせて選んでください。記事の終わりには上手な使い方も紹介します。
配信向きの形状を選ぶ
管理人が実際にゲームをやっていて重要だと思うのは『マイクがゲームプレイの邪魔にならないこと』です。
ゲーム配信は、周囲の雑音をなるべく拾わせないようにするために、口元の近くにマイクをセッティングします。
口元の近くにセッティングする理由
- 部屋に反響する音を拾わなくなる
- 近くの音しか拾わなくなる
- 近づけまくって視界から消したい
どっちみち、マイク音質を聞き心地の音声にしたいならマイクは近づけて使うしかありません。
配信が用途なら、邪魔にならない形状は音質以上にとても重要な要素です。音質面は自己満足の領域になってくる部分でもあります。
ゲームプレイに悪影響の無い実用性を取ったほうが失敗しにくいです。
エンドアドレスに限定する
アドレスというのはマイクの集音する部品が取り付けられている位置・向きのことです。マイクは集音する部品の向きに合わせて『マイクの向きや位置のセッティング』をします。
サイドアドレス
- マイクの側面から集音する
- ほとんどのコンデンサーマイク
- 音質が良くても邪魔になりやすい
- 歌を歌う人向け
エンドアドレス
- マイクの先端から集音する
- ほとんどのダイナミックマイク
- きちんと製品を選べば音質も良い
- ゲーマー向け
配信なら絶対にエンドアドレスがいいです。特にゲーム配信なら視界の邪魔になりにくいです。
2種類を比較
実際にサイドアドレスのマイクとエンドアドレスのマイクを比較してみます。
サイドアドレスのマイクを配信用のセッティングにしてみました。コンデンサーマイクはほとんどがサイドアドレスです。
マイクのボディもショックマウントも視界に入ってきます。また、ポップガードも必要になる場合もあります。
サイドアドレスのマイク
- 口と平行に配置しないといけない
- ショックマウントが邪魔になる
- ハエたたきみたいなポップガードがさらに邪魔
エンドアドレスのマイクをマイクを配信用のセッティングにしてみました。ダイナミックマイクはほぼエンドアドレスです。
口元の脇に置けばいいので、先端部分しか視界に入りません。マイクボディーが長ければ長いほどマイクアームにマウントしてある部分は視界から消えやすくなります。
エンドアドレスのマイク
- マイク先端を口に向けるだけでいい
- ボディが長ければ視界から消える
- ショックマウントやポップガードも不要の製品が多い
配信に向いているのはエンドアドレスのマイクです。
ほとんどがダイナミックマイクになりますが、配信活動が普及したことによって、ナレーター向け・話し声向けで、音質もコンデンサーマイクと変わらない製品もたくさん出てきました。
ド定番なSHURE SM7Bもダイナミックマイクですが、たくさんの配信者が使っています。
SM7Bが選ばれる理由
- エンドアドレス
- ナレーター向けの特性
- コンデンサーマイクと差が無い音質
- 視界の邪魔になりにくい形状
- 追加の装備が要らない
- ハエたたきポップガードを使わない
どちらを選ぶべきか
ゲーム実況・配信ではコンデンサーマイクかダイナミックマイクどちらを選んだほうが良いのか解説します。
管理人の意見になってしまいますが、ほとんどの場合はダイナミックマイクで十分だと思っています。
ダイナミックマイクは使い勝手が良い
ダイナミックマイクは製品にもよりますが、基本的にエンドアドレス (フロントアドレス) なのでマイクの天面から集音するようになっています。
カラオケマイクのような口元に差すような配置が可能になっているので、口元の近くに近づけても視界の邪魔になりません。短い距離でもイイ感じの響きで集音してくれますし、ゼロ距離でも使えます。
マイクボリュームをできるだけ小さくできるので、エアコンの音やPCのファンノイズもなるべく小さくできます。マイクに近づけるおかげで反響音もほとんど拾わないので、適当に使っていても『お風呂場みたいな音』になりません。
音質も良いしナレーター向けマイクが最高
それでいて周波数特性が広いダイナミックマイクを使えば、音質はコンデンサーマイクと同じになります。ダイナミックマイク = 音質が悪いということはありません。
原稿を手に持って話すナレーター向けの製品もあるため、ひらけた視界を確保するためにスッキリとしたスタイリッシュなショックマウントとポップガードをはじめから装備しているマイクもあります。
あとからいろいろ買い足す必要が無いため、結果的にコンデンサーマイクよりも安くなることも多いです。なによりマイクアームで口元に近づけても視界の邪魔になりません。
XLRマイクの場合は、まともなマイクプリアンプを選ばないといけませんが、適切なゲイン設定で口元に近づけて使用すれば話している声だけを拾ってくれます。
ノイズ除去ソフトもわざわざ使わなくていいですし、必要にして十分な性能です。
当然のようにヘッドセットに付属するマイクとは比べ物にならないくらい高音質です。
コンデンサーマイクは向いていない
コンデンサーマイクは、イイ感じの響きで集音しようと思うと、マイクから10cmから15cmくらい離れた方がいいです。
そのため、マイクボリュームをある程度大きくする必要があります。マイクボリュームを大きくするとエアコンの音やPCのファンノイズも拾うようになります。喋っていない時に『サー』という音が鳴り続けます。
ある程度はなんとかして静かな環境を整えないといけません。吸音材などで反響音対策をしていない状態でマイクから離れると『お風呂場みたいな音』になるので、距離のコントロールも難しいです。
絶妙な距離を見つけてキープする必要があるため、配信に集中できません。
配信ではどれだけマイクに近づいて環境音を入らないマイクボリュームにできるかも重要です。コンデンサーマイクをイイ感じの響きで集音しようとする場合、ゲーム中に家族が真横に居て、なおかつ会話をしている場合には絶対に向きません。
形状も向いていない
コンデンサーマイクはサイドアドレスといって、マイクの側面から音を集音するようになっています。
どうしてもマイクを口に対して平行にセッティングする必要があるため、視界に入ってきやすいです。構造上の問題なので、邪魔にならないようにするには小さなマイクを使うしかありません。
さらに、より良い録音環境を作るためには、マイクアームと振動吸収用のショックマウントとポップガードを使うことも必要になってきます。
そうすると、主にボーカルレコーディング用に作られている設計のコンデンサーマイクでは、マイクの装備やマイクアームで視界を遮りやすくなり、ゲームプレイの邪魔になります。
ほとんどのボーカルレコーディング用コンデンサーマイクは、もともとゲーム実況や配信を想定して作られているわけではないため、大掛かりなショックマウントの利用を強いられます。
Blue Yetiシリーズも人気ですが、Yeti Nanoでさえマイクのサイズが大きくてマイクのセッティングの自由度が低いです。離れて設置する場合、まともに反響音対策をしていないと『お風呂場みたいな音質』になってしまいます。
装備を揃えていくと、気づいたらダイナミックマイクが買えた金額になっていたり、これに気づいてしまうと後々で結構シンドいです。
環境音を拾わせないようにするためにノイズ除去ソフトを使う方法もありますが、音質が確実に劣化します。そこまでしてコンデンサーマイクを使っていくメリットはありません。
ちなみに、邪魔になるからとマイクを遠くに離して使うくらいならピンマイクを使った方がいいですよ。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い
マイクには種類があります。コンデンサーマイクとダイナミックマイクの2種類です。
どちらも得意な場面と苦手な場面があるので、使い方によって選んだほうがいいです。
今回はその特徴について、初心者でも分かりやすくするために簡単に説明していきます。
コンデンサーマイクとは
XLRメイクで有名なAT2020やUSBマイクで代表的なBlue YetiやRODE NT-USB Miniはコンデンサーマイクです。
スタジオ・ボーカルレコーディング、ナレーション録り等に幅広く使われています。テレビに出演している芸能人のピンマイクや、映像作品を録音するための『音声さん』が使っているショットガンマイクもコンデンサーマイクです。
メリットとデメリット
メリット
- 感度が高い製品が多い
- 周波数特性が広いマイクが多い
- 小さい音も遠くから拾える
- 環境音も集音できる
基本的には周波数特性が広く、表現力が豊かなマイクが多いです。声の成分をキレイにできるだけそのまま集音できるのが最大のメリットです。
コンデンサーマイクは感度が高い製品が多いので、低価格なオーディオインターフェイスを使っても十分な音量が得られます。設定次第では、鳴っている音が遠くても好感度なおかげで小さな音のニュアンスまで集音できます。
静かな環境が整っている場合に最高のパフォーマンスを発揮するマイクです。
デメリット
- 電源が必要
- マイクの位置によって録れる音が変わる
- 湿気に繊細
- 静かな環境が必要
例えば、歌の録音ではコンデンサーマイクを使う場合が多いですが、マイクの距離を調整して音の録れ方をコントロールすることがあります。そんなとき周りの音の調整が必要になってきます。
ある程度、マイクを遠く離してセッティングする場合、そもそも使うマイクを変えたり、反響音を拾いすぎてしまわないように吸音材などを使用して反響音もコントロールしたり、音の録れ方を考慮した対策をする必要があります。
なにも対策を行っていない一般的な住宅の部屋でコンデンサーマイクを口から離して使うと、『お風呂場で話しているような音』になってしまうため、聞き取りやすい音声になりません。配信で使う場合でも反響音をどうやってコントロールするか考える必要があります。
湿気にも弱いため、ポップガードで人間の吐息や湿気から守ったり、使っていないときはデシケーターで保管するなど、本気で気を使う必要があるマイクです。
ダイナミックマイクとは
XLRマイクで有名なSHURE SM7BやUSBマイクで代表的なSHURE MV7はダイナミックマイクです。
アーティスト・ミュージシャンのライブでのパフォーマンス、ボイスパーカッション等に幅広く使われています。カラオケのマイクもダイナミックマイクです。
手に持って使うマイクと表現すると思い浮かびやすいですね。講演会などで司会者が使っていたりプロレスラーが投げつけていたりもするあのマイクです。
メリットとデメリット
メリット
- 電源が要らない
- 大きい音も集音できる
- 口元にめちゃくちゃ近づけられる
- 周囲がうるさくても問題無い
- 環境を整えなくても特性を活かしやすい
- 湿気に強くタフで雑に扱える
周波数特性の狭い製品が多いですが、電源が要らないので感度が低く、遠くの音を拾わないというメリットがあります。うるさい環境でもマイクのすぐそばにある音しか拾えないため、声だけを拾いたい時に最強のマイクです。
口元に近づけて大きな声を出しても音割れせずに受け止めてくれたり、湿気に強いためメンテナンスや保管場所も気にしなくて大丈夫なので誰でも扱いやすくなっています。できるだけ鳴っている音に近づけて使う必要があるため、反響音のコントロールもそこまで考えなくていいです。
日本の住宅事情を考えると、一般的な家庭環境でも神経質にならずにストレスフリーで使えるマイクです。
デメリット
- 感度が低い
- マイクプリアンプ選びが難しい
- 周波数特性が狭い製品が多い
- カラオケばりに近づけて使う必要がある
周波数特性が狭く、ボーカル用のマイクをそのまま配信などで使うとのっぺりとした音になります。ボーカル向けではなくナレーター向けのマイクを探す必要があります。
周波数特性がコンデンサーマイクくらい拾い製品を選べばのっぺりサウンドは解決しますが、どっちみち感度が低くて低価格なオーディオインターフェイスだと音量が稼げないというトラップが待ち受けています。
最近では音量を大きく稼げるプリアンプが内蔵したダイナミックマイクもあるので、オーディオインターフェイスをきちんと選ぶか、マイクを選ぶかの2択と自由度は上がってきています。
カラオケをやっているのかと思うくらい、マイクを口元に近づけないといけないのも手間に感じる人もいるかもしれません。マイクから離れると声が小さくなるので、なるべくずっと同じ位置をキープする必要があります。
接続するタイプから選ぶ
最近は配信用マイクが増えています。まずは、どんな用途でマイクを使いたいのかがとても重要です。
マイクには接続タイプが数種類ありますが、そのなかでも代表的なのはPCと直接接続できないXLRマイクとPCと直接接続できるUSBマイクです。
大きく分けて2つの接続タイプ
- XLR接続
- USB接続
この接続タイプを変えただけでも、できることの差が大きくなってくるので、必ず違いを知っておきましょう。
XLRマイクは音質特化
XLR接続のマイクは音質特化の配信ができるようになります。
XLRマイク単体だけではPCに音声を取り込めないため、マイクの音をPCで取り込むためにデジタル信号へ変える機材『オーディオインターフェイス』が必要になります。
XLRマイクをオーディオインターフェイスと接続し、オーディオインターフェイスをPCと接続することで配信でも使えるようになります。
①マイク→②オーディオインターフェイス→③PC
この順番で接続することになりますが、オーディオインターフェイスは音声処理に特化した機材のため、音質面での性能が最も良い状態にできます。
幅広い表現ができるようになりたいならXLR接続が合っています。
また、XLRマイクは選択肢がとても多いので、たくさんのマイクから自分に合ったマイクを選べます。
XLR接続のメリットとデメリット
メリット
- マイクが無限に選べる
- とにかく音質が良い
- マイクエフェクトも豊富に使える
音質に特化した機材を使うことになるので、とにかく音質が良いです。多機能なオーディオインターフェイスを使えばマイクエフェクトもたくさん使えます。
マイクとオーディオインターフェイスどちらも自由に選べるのがメリットです。
デメリット
- 初心者には分かりにくい
- 相性問題がある
- 配信を想定したマイクは多くない
XLRは選択肢が多いことがデメリットです。マイクにある程度詳しくないと自分の環境にあったマイク選びが難しいです。配信用途になっているマイクも多くないので、ミスマッチしたマイク選びをすることも考えられます。
専門的な知識も必要になってくるので、自分でなんとかしようという興味が無いと大変になることもあるかもしれません。
XLRマイクはオーディオインターフェイスが必要です。音質特化にしたい人向けの選択肢です。
USBマイク
USBマイクも種類がたくさん増えてきましたが、選択肢は実用性を考えると良い意味で限定されてきます。
USBマイクにはオーディオインターフェイスが内蔵されているので、PCと接続するだけでマイクとして使うことができます。何をすればいいのかが分かりやすいので、初心者でも簡単に使うことができます。
メリットとデメリット
メリット
- 分かりやすい
- 操作するものが少ない
- 低価格に揃えられる
音質も安物のオーディオインターフェイスとXLRマイクを使うよりも良い場合もあるので、音質が悪いというわけではありません。少しだけならマイクエフェクトが使える製品もあります。
まずはUSBマイクからはじめて、後からXLRマイクにステップアップするのもおすすめです。
デメリット
- 多機能な製品は少ない
- 選択肢も多くない
- 好きなマイクは使えない
マイクは極端に用途と合っていないわけではないのなら好きなマイクが使えますが、USBマイクの場合、選択肢が少ないため『このマイクが使いたい』という動機づけが難しいかもしれません。
XLRマイクと違って、デザイン性は優先せず機能を優先して買うと失敗しにくいです。
おすすめのエンドアドレスUSBマイク3選
管理人は配信にエンドアドレスのダイナミックマイクを推奨します。
ここからはまずは初心者でも簡単に扱えるUSBダイナミックマイクを3つ紹介します。
選択肢としては多くないUSBダイナミックマイクですが、この中から選べば大きな失敗はしにくいです。
FIFINE AmpliRocket
エントリーモデルな単一指向性のUSBダイナミックマイクキット
FIFINE AmpliRocket | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
感度 (ゲイン) | PC側で調整可能 |
ミュートスイッチ | あり |
ダイレクトモニター | できない |
PS4 | 利用可能 |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | 非常に良い |
イチオシポイント | マイクアームを持っていないなら同時に揃えられる |
FIFINE AmpliRocketのレビュー記事を見に行く
マイクアームとショックマウントがセットで超低価格。エンドアドレスのマイクがアームで配信用のセッティングへと簡単にできます。
付属のショックマウントも品質が高くキーボードの打鍵振動を拾わないようになっています。
低域がそれなりに削ってあるので、音質はほどほどですが、ファンノイズや低域ノイズは拾いにくくなっています。入門機としてはベストバイ。
暖色系のやわらかい音質で落ち着く系の音声にできます。低予算で済ませるならコレ1択と言えでしょう。
FIFINE K658
ようやく登場した単一指向性の本命低価格USBダイナミックマイク
K658 | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
感度 (ゲイン) | 本体とPC側で調整可能 |
ミュートスイッチ | あり |
ダイレクトモニター | できる |
PS4 | 利用可能 |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | 非常に良い |
イチオシポイント | ショックマウントが良い |
10,000円台ですが、USBダイナミックマイクとしてはまだ破格です。完成度が非常に高く、専用ソフトを必要としていないならコレ一択と言えるくらいのマイクになっています。
付属のショックマウントの品質が高くてマイクアームさえ買ってしまえば口元へ近づけられるため、使い勝手はとても良いです。
エンドアドレスのマイクでそこそこ音質も良いとなるとコレ一択です。
AmpliGame AM8
見た目がスタイリッシュかつ口元へ向けても邪魔にならない高音質マイク
AmpliGame AM8 | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
感度 (ゲイン) | マイ本体とPC側で調整可能 |
ミュートスイッチ | アリ |
ダイレクトモニター | できる |
PS4 | 利用可能 |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | かなり良い |
イチオシポイント | 見た目が良く特に視界を塞ぎにくい |
かさばらないショックマウントの採用で、見た目がスッキリしたマイクです。
見た目の質感も高く、価格の割に高級感を演出できます。
マイク自身が長いので、口元へ集音部分を持ってきやすいです。使い勝手の良いスタンドも付属します。
音質もかなり落ち着いたサウンドです。環境音の対策だけでなく、見た目も追求したい人には特におすすめです。
SHURE MV7
高価だけど価格に見合った性能・音質で大本命の単一指向性ダイナミックマイク
MV7 | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
感度 (ゲイン) | 本体とPC側で調整可能 |
ミュートスイッチ | あり |
ダイレクトモニター | できる |
PS4 | 利用可能 |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | 極めて良い |
イチオシポイント | 何も不満が出ないところ |
アメリカの超老舗音響メーカー SHUREのUSBマイク。モダンなデザインでめちゃくちゃかっこいいです。
音質がめちゃくちゃ良いだけではなく、使い勝手の良い専用ソフトでマイクに詳しくなくても直感的に音声を調整できます。
エンドアドレスであること、マウントの可動域の自由度が高いこと、XLR接続もできること、いろいろと強いです。
スタンドが付属しないのでスタンドバリエーションを買わないといけませんがUSBマイクの大本命です。
口元近くに持ってこられる専用設計スタンドとのセットも
おすすめのエンドアドレスXLRマイク2選
ここからはより音質を追求したい人向けのXLRマイクを2つ紹介していきます。
マイクプリアンプが内蔵されている製品だけになっているので、オーディオインターフェイスに悩まなくていいです。
sE ELECTRONICS DynaCaster DCM6
sE ELECTRONICS DynaCaster DCM6はXLRダイナミックマイク
DynaCaster DCM6 | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
周波数特性 | 40Hz~18kHz |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | かなり良い |
イチオシポイント | 見た目が良く特に視界を塞ぎにくい |
SM7Bでお馴染みのDM1 DYNAMITEというプリアンプを販売しているメーカーのDYNAMITEを内蔵させてしまったダイナミックマイクです。
スイッチをONにするだけで+30dBが可能になっているので、安価なオーディオインターフェイスでも音量が稼げてしまうという優れものです。価格もコンデンサーマイクと変わりません。
環境音対策のために口元近くに持ってきても邪魔になりにくい形状なので、コンデンサーマイクとオーディオインターフェイスを買うよりもおすすめです。
楽器だけでなく歌や声を録音することを想定しているため配信でも違和感無く使えます。
AG03と同価格帯のオーディオインターフェイスでおすすめ
- 音量の心配無しマイクゲイン58dB
- 専用ソフトでミキサーが使えます。PCでの操作がやりやすくなっているので、アナログな操作に頼る必要がありません。音響機材に詳しくない初心者こそ分かりやすい操作ができます。このオーディオインターフェイスなら配信に幅をもたせられるので、マイクと一緒に買いましょう。
ケーブルとマイクアームも忘れずに
sE Electronics DynaCaster
sE ELECTRONICS DynaCasterはXLRダイナミックマイク
DynaCaster | |
指向性 | 単一指向性 音を拾える範囲はかなり狭い |
周波数特性 | 20Hz~19kHz |
価格 | Amazon価格 : |
使い勝手 | かなり良い |
イチオシポイント | 見た目が良く特に視界を塞ぎにくい |
管理人が実際に使っているマイクです。こちらもDYNAMITEを内蔵させてしまったダイナミックマイクです。
スイッチをONにするだけで+30dBが可能になっているだけでなく、EQスイッチも搭載しているためできることが多いです。安価なオーディオインターフェイスでも音量が稼げてしまうようになっています。
周波数特性もほぼコンデンサーマイクなので話し声の集音性もかなり良いです。そしてメーカーとしても特に話し声を録音することを想定したマイクです。
SM7Bよりも低価格なので、オーディオインターフェイスの価格を落とせます。初心者でも使いやすいのでおすすめです。
AG03と同価格帯のオーディオインターフェイスでおすすめ
- 音量の心配無しマイクゲイン58dB
- 専用ソフトでミキサーが使えます。PCでの操作がやりやすくなっているので、アナログな操作に頼る必要がありません。音響機材に詳しくない初心者こそ分かりやすい操作ができます。このオーディオインターフェイスなら配信に幅をもたせられるので、マイクと一緒に買いましょう。
ケーブルとマイクアームも忘れずに
マイクの上手な使い方
マイクという道具は集音したい目的に近づけて使用するものです。
上手なマイクの使い方
- 拾いたい音にだけマイクを向ける
- 拾いたい音にマイクを近づける
- 適切なマイクボリュームにする
この3つを守れば誰でも高音質なマイク音声を集音できるようになります。ダイナミックマイクは形状が配信に向いているため、使い方も分かりやすくなっています。
邪魔になるからと遠ざけて使うのは本来の使われ方ではありません。それならピンマイクを使った方がいいです。
あったほうがいい装備
雑音をなるべく拾わないようにするには装備を揃えたほうがいいです。
雑音対策に必要なもの
- マイクアーム
- ショックマウント
- ポップガード
雑音を排除するための機材を使って、余計な音が入らないようにするのもコツです。配信向けのダイナミックマイクならはじめから装備していることが多いです。
ダイナミックマイクに限らず、正しい扱い方をするならちゃんと使えるコンデンサーマイクもあります。
しかし、前述しましたが、コンデンサーマイクを使う場合、マイクアームとショックマウントとポップガードを併用すること前提です。
コンデンサーマイクは装備を揃えていくと高額になっていきます。
その時点でコストを掛けられる方向けですし、マイクに対しての理解を深める必要があります。
ゲーム実況では扱いにくい特徴が多いコンデンサーマイクを使って、バックグラウンドノイズの除去や静かな環境を作り込んでいくくらいなら、少し高めなダイナミックマイクであるFIFINE AM8かSHURE MV7を買った方が早いです。
いろいろ買っていくと結局、オーディオインターフェイスとダイナミックマイクが買える金額になっているかもしれません。
実際に、最近の実況者はSM7Bというダイナミックマイクを使っていることが多いですし、買い替えている方もとても多いです。ショックマウントとポップガードを装備していて、ほぼコンデンサーマイクと同じ周波数特性です。
ド定番高級マイク
SM7Bは高価だけど、もはや、実況者御用達マイクと言っても過言では無い状況になっちまいました。
まとめ
コンデンサーマイクとダイナミックマイクどちらか悩んでしまったら、扱いやすさで選んでしまっても問題ありません。
ダイナミックマイクはカラオケマイクのように使えばいいだけなので、使い方が分かりやすいです。
マイクに近づけると余計な音を拾いにくくもなるので、日本の住宅事情ならダイナミックマイクの方が適正があります。
さらにもともとナレーター向けを想定している視界の邪魔になりにくい製品も多いので、ゲームや配信画面に集中しやすくなっています。
ゲームをやるなら視界の邪魔になるかどうかを基準にして選んだほうが実用的です。
配信やゲーム実況の他にも歌を録りたかったり、ASMRをやりたい場合であればコンデンサーマイクを使うメリットは多いですが、ゲーム実況では歌を歌うために設計されたコンデンサーマイクを使うことによる弊害の方が大きいです。
結論:コンデンサーマイクで得られる恩恵はゲーム実況だと少ないです。
取り扱いがお手軽なダイナミックマイクを購入して、簡単で高音質なマイク音声で配信をしましょう。
使う場合は覚悟して極限まで近づけて使うべし。
ノイズ除去ソフトの過度な使用は音質劣化させるだけです。
まずは環境の整理からはじめましょう。