『マイクが欲しいけどマイクアームまではいらない!』『マイクアームが必須なんていうのは大袈裟!』
この記事で知られること
- マイクアームがいる人といらない人
- マイクアームの機能
- マイクアーム以外で同じ機能を持ったもの
実際にPCゲームでVCをしながら遊びつつ、当ブログでマイクの正しい使い方についても発信している管理人が、マイクアームの持っている機能について詳しく説明しながら、どんな人ならマイクアームがいらないと言えるのかについて解説していきます。
マイクアームがいらない人
いきなり結論ですが、マイクアームがいらない人の条件です。
マイクアームがいらない条件
- キーボード入力をしない
- 静かな環境が用意できる
- 大きな声を出しても問題が無い
この条件を満たすことができればマイクアームはいりません。
ただ、実際のところどうでしょうか。実現できる方というのも少ないように思えます。
そこで、そんな環境の補助を行ってくれるのがマイクアームです。一度、マイクアームの機能について知ってみましょう。
また、マイクアームを導入しない場合の対策についても同時に行っていくので、安心してください。
マイクの仕組みとマイクアームの効果
ここからはマイクの仕組みとマイクアームの機能について説明していきます。
マイクは集音対象に近づけるもの
マイクは集音対象から離れると、マイクの入力ボリュームを大きくしないといけません。マイクには拾える音量に限界があるからです。
マイクアームを使わない場合にすること
- なるべくマイクを近くに置く
- なるべく大きな声を出す
- マイクの入力ボリュームを上げる
このどちらか、またはどちらも行うことで、適切なボリュームを確保することができます。
ただ、マイクアームが無いとマイクから口元までどうしても距離ができます。遠くの音を拾おうと思うと必要以上にマイクの入力ボリュームを大きくしなければいけません。
その結果なにが起こるかと言うと、
環境音を爆音で拾うようになります。
音声サンプルを聞いてみましょう。
約1万5千円のマイク NT-USB Miniで録音
家族の声も丸聞こえになりますし、机にぶつかったりしたら聞いている人が確実に不快になるレベルでうるさく入力されます。キーボード操作なんてしようものならキレられても文句は言えないでしょう。
環境音の対策方法も以下の記事で解説しています。
カラオケとやることは同じ
イメージしやすい環境に置き換えてみましょう。
カラオケで自分の声を大きくしたい場合、
- マイクボリュームを大きくする
- 発声を工夫して声を大きくする
- マイクを口にもっと近づける
- ミュージックボリュームを小さくする
この手順を行っていると思います。
逆のことを言ってしまうと、
カラオケで自分の声を小さくしたい場合、
- マイクボリュームを小さくする
- 発声を工夫して声を小さくする
- マイクを口から遠ざける
- ミュージックボリュームを大きくする
こういった手順を行っているはずです。
そのため、マイクアームがいらないと思っている場合、マイクの音量を確保することができないかもしれないということを考慮する必要があります。
ノイズキャンセリングソフトを使うと、音質が劣化しまくって高級マイクを使ったり外付けのUSBマイクを使う意味が無くなります。
マイクアームは雑音対策として導入するだけ
マイクアームは主に雑音対策として使うものです。見た目のかっこよさとかおしゃれを求める行為とは関係ありません。
やりたいことは、
キーボードの打鍵によるデスクの振動を拾わせたくない
口元にマイクを近づけてマイクボリュームを小さくしたい
もう一度おさらいしましょう。
カラオケで自分の声を大きくしたい場合、
- マイクボリュームを大きくする
- 発声を工夫して声を大きくする
- マイクを口にもっと近づける
- ミュージックボリュームを小さくする
と説明しましたが、
マイクを口元に近づけられると、
- マイクボリュームを大きくしなくていい
- 発声を工夫して声を大きくしなくていい
- ミュージックボリューム (環境音) 小さくしなくていい
ということが言えるようになります。それを実現するのがマイクアームです。メリットしか無いと言っていいくらいにいいことづくめです。デメリットというのはデスクがごちゃごちゃするということくらいですね。
音声サンプルを聞いてみましょう。
極論、マイクを口元に近づけられるなら安物で全く問題ありません。ただ安物は安物で取り回しにくくすぐ壊れるので、どうせ買うなら良いものを買ってねというだけのことなんです。
また、マイクアームを導入しているのに、マイクを口から遠ざけているのはあんまりマイクアームの意味がありません。
買ったほうがいいじゃん…と思った方は以下の記事を読んでください。
それでもマイクアームはいらない!と思う方もいると思います。
マイクアームと同じような機能を持ったアイテムが一応あります。
マイクアーム以外で同じ機能
ここからはどうしてもマイクアームを買いたくない!という方向けに、環境音を爆音で拾ってしまわないように快適な通話や会議を実現するアイテムを紹介していきます。
スタンド
要は、振動対策をしつつ口元に近づけたいということなので、高さを稼げるスタンドは有力候補です。
マイクに装備されているマウントネジはすべて共通規格なので、どんなマイクでも取り付けることが可能です。
マイクアームがいらないと感じていても、付属のスタンドでは絶対に力不足なので、スタンドは導入してください。
多少なりとも環境音の拾い具合は改善されます。
ピンマイク
そもそも据え置きマイクじゃなくてピンマイクでもいいのかも
小さい = 音質が悪いと思っていませんか?実はそんなことはありません。テレビで見かける有名人もだいたいピンマイクで録音しています。
据え置きマイクだとマイクアームが必要だと思いますが、ピンマイクであれば、どんな状況でも扱いやすいです。頭の向きがよく変わる方なんかはピンマイクの方が向いています。
ヘッドセット
邪魔に思うならヘッドセットは定番
もしマイクアームを『場所取って邪魔になるから』と思っている場合、ヘッドセットが楽でいいですよ。
ヘッドセットにもコンデンサーマイクが採用されているものであれば、ピンマイク同様に音質は素晴らしいです。据え置きマイクでないといけないというわけではありません。
でも、それと同じくらい邪魔になりにくいマイクもあるんですよ。
まとめ
マイクアームはいらないと思う場合でも注意したほうがいいことはあります。
マイクも音響機材なので、誤った使い方をするのであれば、ヘッドセットかピンマイクを使ったほうがいいです。
個人的には、せっかく高級マイクを使っている割には適当なセッティングをしているせいで『お風呂場で録音したような音』になっている方をよく見ます。
マイクはマイクの配置方法、マイキングの仕方で音の拾い方がめちゃくちゃ変わります。いっそピンマイクを使ったほうがいいと思える方が多いので、良い意味でマイクにはこだわらないでください。
最近だと『ノイズキャンセリング』と言った技術が浸透してはいますが、まず大前提として『ノイズが入りにくい環境をつくる』ということが重要です。それでもどうにもならない場合に致し方なく使うのがノイズキャンセリングです。
そういうのはめんどくさい!と思うならやっぱりマイクアームが必要です。
せめて環境音対策だけでもしちゃいましょう!