Endgame Gear (エンドゲームギア)から販売されているゲーミングマウスパッド EGG-MPJ-890-BKのレビューをしていきます。
商品名を調べてもペットネーム的なものがつけられていないようですが、Endgame Gearのマウスパッドラインナップとしてはこのゲーミングマウスパッド1つのみで、バリエーションもプリント有り無しの2種類のみ、サイズ展開は大型マウスパッドサイズのみという、ゲーミングマウスパッドとしてはかなりマニアックな立ち位置にある製品です。
結論から述べてしまうと、Endgame Gear ゲーミングマウスパッドは、そこそこ滑りの速いバランスタイプのマウスパッドです。
縦横で滑りの差が無い表面素材で、感覚的にはG640rの横の滑り具合にとても近いです。
トラッキング操作がやりやすい特性なのでApex Ledendsでは操作がしやすいです。
ストッピング特性としては並といったところで、大きく速く止めるには少し向いていないと感じました。
撥水コートが施された表面素材は湿気に強いだけでなく、ふわふわとしたさわり心地の良い感触で、長時間のゲームプレイだけに留まらず常時快適な使用感です。
特に半袖でゲームをすることになる夏場などはマウスパッドに直接上腕を触れさせても擦れた感じがしないので快適なプレイ環境を構築できます。
890mmの方は¥3,000台で購入することができるので、大型マウスパッドとしてはかなりコストパフォーマンスに優れています。
この価格でもマウスパッドのふちがステッチ処理されているので、消耗品として使い回すのにもクオリティーが高いです。
Endgame Gear ゲーミングマウスパッドとは
簡単に説明すると、手触りのいい素材に撥水コートを施してある、ローセンシ向けにつくられた大型マウスパッドといったところです。
サイズ
サイズラインナップは2種類です。
ゲーミングマウスパッド 890mm | ゲーミングマウスパッド 1200mm | |
素材 | 撥水コート高密度クロス | 撥水コート高密度クロス |
サイズ | 890x450x3mm | 1200x600x3mm |
重量 | 760g | 1300g |
カラー | ブラック ステルスブラック | ブラック ステルスブラック |
デスクの作業領域を覆う大きさの890mmとデスク全体を覆うことができる大きさの1200mm
890mmでも縦幅は450mmと十分な領域が確保できるので、用途によって使い分けるといいと思います。
発売日
発売日は2020年5月28日と割と新しい製品のようです。
操作感もトラッキング操作向けなので、現代のゲームを想定して作られたマウスパッドだと思われます。
購入した理由
ズバリ『価格の安さ』に目が止まりました。
まともなゲーミングデバイスメーカーにしてはかなり良心的な価格設定で、サイズ的にも横幅が890mmと少し小さいものの、縦幅は450mmと大型マウスパッドにしては少し大きめだったので買ってみました。
届いたEGG-MPJ-890-BKをチェック
外箱
購入したのは890mmです。
円筒状の外箱は外径が少し細めで、通常サイズのマウスパッドをもう一回り細くしたくらいです。
強度はかなり頑丈ですが、マウスパッドに対してかなりタイトサイズな箱です。
コストカットは外箱でも行っているんですかね。
外箱に日本語の表記があるので、日本での展開も発売時から想定されていたようです。
外観
ゲーミングマウスパッド 890mmを広げてみました。
右上にロゴがあるのが珍しいです。ラバーロゴなのでプレイスタイルによっては干渉するかもしれません。
プレイスタイルに合わせてバリエーションを選んでください。
ラバー臭は全くしませんでした。ラバー臭アレルギーをお持ちの方でもNGが出にくいと思います。
巻きグセ
多少の巻きグセはあるものの、厚みが3mmのマウスパッドですし柔らかい素材のためすぐに巻きグセは消えました。
素材感について
表面
見た感じはよくある布製マウスパッドといった感じですが、撥水コートのためか、つやつやとした光沢感があります。G640rにとても近い見た目です。
指で触れてみるとさらさらふわふわすべすべという、この世にある心地の良い素材を全て引っ張り出して来ましたみたいな感触で、めちゃくちゃさわり心地がいいです。
中間層はぷにぷにとした感触で柔らかさと反発力が5:5な質感です。(当サイト比)
マウスを押し込んでも沈み込みは感じません。
裏面
裏面はごくごく普通の滑り止めです。というかG640rと同じな気がしてきました。
マウスパッドもOEM生産だと思うので、どっかの大手製造メーカーがほとんど請け負ってるんですかね。
大きさと重さのあるマウスパッドなので使用中にずれてしまうことはありません。
ステッチ
しなやかで柔らかい糸で縫製されたステッチ部分は、腕や手首が擦れても全く痛く感じません。
ほつれも特に見当たらないので、ステッチのクオリティは高いです。
マウスパッドよりもステッチの高さが少しだけ高くなっているのでマウスと干渉してしまいますが、縦幅が大きめなのでぶつかることはありません。
操作感
ゲームでの操作性
Endgame Gear ゲーミングマウスパッドはバランスタイプのマウスパッドです。
滑り自体はそこそこ速いですが、加速感のある速さではなく、振った速さだけ速度が出る操作感です。速く振っても遅く振っても抵抗感は変化しません。
マウスパッドの表面素材でマウスを滑らせるニュートラルな操作感です。
筆者の持っている布製マウスパッドで滑りの速さの比較をすると
G640r ≒ FOCUS 2 ≒ Endgame Gear ≒ QcK HEAVY > QcK > QcK Edge といった具合です。
Endgame Gear ゲーミングマウスパッドはどちらかというと、トラッキング操作向けな特性でApex Legendsのようなアクションゲームに近い上下左右への視点移動が忙しいゲームに適正があると感じました。
縦横で滑りの差が無いので斜め視点移動などの操作がしやすいです。
マウスを左右に切り替えした時には少し抵抗感がありますが、マウスソールによって結構印象が変化します。
滑りにくいマウスソールだと初速はそのままに、左右に切り替えした時の抵抗感が強まるのと、止め性能が適正になる感じがします。
ストッピング性能はそこまで高くないので、ストッピング性能を求めて購入するべきではないと思います。
特に性能の良いマウスソールだと止まる感じが薄いです。マウスをマウスパッドに押し付けてもストッピング性能は変わりません。
筆者的には、このニュートラルな特性はバランスの取れた操作感で汎用性が高く、なんでも卒なくこなしてくれそうなマウスパッドという印象を持ちました。
湿気による変化
手汗の湿気による大きな変化は起こりくいです。
というか撥水コートのおかげで全く変化しません。
湿気には特に強い布製マウスパッドだと思います。夏場は特に良いんじゃないでしょうか。
まとめ
Endgame Gear ゲーミングマウスパッドについてレビューを行ってきました。
質感の高い素材と湿気の耐性がある布マウスパッドです。
表面に施された撥水コートは永久ではありませんが、それを差し引いても製品クオリティ自体が高く、いい意味で価格とのバランスが取れていない気もしてしまいます。
安かろう悪かろうのイメージが根付かないように値上げしても良いんじゃないかと思いました。
そのおかげもあって、ヘタってきても気軽に買い直そうと思える製品です。
縦横で滑りの差が無く、Apex Legendsでは安定した操作感が得られるトラッキング操作向けな特性なので、適正タイトルは限られてしまいそうですが、割とオールラウンダーなキャラクターではあるので、完全に不向きとまで言い切れるゲームも少ないと思います。
ただ、大型マウスパッドにも強力なストッピング性能を求めているならQcK HEAVYとかのコントロール系のマウスパッドの方が良さそうではあります。
ココが良い
- 大型のゲーミングマウスパッドとしては破格、安すぎて心配になるハイクオリティ
- ニュートラルなトラッキングの操作性でどんなゲームも大きな不満無くプレイできる
- 大きさも手触りも良いのでゲームしなくても普通にデスクマットとしておすすめ
ココはイマイチ
- 強力なストッピング性能は求めないで
- ポジション的には右上のロゴに干渉するかもしれないのでプレイスタイルをよく考えて