『ゲーミングチェアって正直ダサい…』『ガチオタっぽくてなんかキモいと感じてしまう…』
ゲーミングチェアの見た目や必要性について良さがあんまり分からないという方も多いと思います。
感じ方は人それぞれなので、その気持ちは否定しません。
ただ、最も疑問に思われるのは『そもそもちゃんとゲームで優位性があるの?』という必要性の部分についてではないでしょうか。
今回はPCゲーマーな管理人が、実際にゲーミングチェアの機能や効果について説明しながら、どんな人が購入すべきか分かりやすく解説していきます。
ゲーミングチェアとは
ゲーミングチェアとは、一言で分かりやすく説明してしまうと、
車のシートに足をつけたものです。
使われているシートの原型は、スポーツカーなどに採用されるバケットシートですね。車が好きな方はもう当たり前のように気づいていると思います。
管理人がはじめて買ったチェアはDXRacerのFORMULA
そんなわけで、ゲーミングチェアとして販売されている足つきバケットシートですが、実際のところはゲーム用ではなく車の運転用に作られたものが大半を占めています。自分が知る限り、ゲーム用に設計されているものは本当に極僅かです。
逆に、BRIDEやRECAROのようなバケットシートをデスクで使えるように改造してくれるショップもあったりします。BRIDEにいたってはオフィスで使えるようにブランド自らがマルチキャスターを販売しています。BRIDEが好きなのであれば、DIYでゲーミングチェアが完成しますよ。
バケットシートとは
バケットシートとは、主にスポーツカーの運転で姿勢を維持したり補助するためのシートです。
例えば、サーキットなどで高速走行をしていると、コーナリングの時に強力な遠心力が掛かります。その時に運転者の体をなるべく固定できるように肩や腰がホールドされるような設計にしてあります。
他にも、コーナーを抜けた後の加速時等にアクセルを踏み込むと、加速の慣性で運転者の体はシートにビタっと押し付けられます。その力をシートに受け止めさせることで安定してアクセルを踏み込めるようになるだけでなく、減速時にも足の踏ん張る力を腰からシートに受け止めさせることで確実にブレーキ操作ができるように設計してあります。
つまり、安定してドライビングポジション・後傾姿勢を保ちやすく、踏みつける脚力の補助をすることが目的とされています。
ゲーミングチェアの効果とデメリット
さて、前項で説明してしまいましたが、ゲーミングチェアの効果です。
バケットシートである以上は
バケットシートの構造である以上は、後傾姿勢を維持しやすく、かつ、脚力を受け止めやすい構造です。それがゲームをするときに必要かどうかですね。
バケットシート
- スポーツカーの運転用
- ドライビングポジションの維持と補助
- 脚力をシートに受け止めさせる
バケットシートのメリットを活かすためにはこの条件を満たした方がいいです。
ゲームで後傾姿勢になるとき
ゲームで後傾姿勢になる状況を想定してみました。
バケットシートのメリット
- レーシングゲームをハンドルコントローラー (ハンコン) で遊ぶ
- コントローラー (PAD・パッド) でのゲーム操作
- 緊張感無くダラっとゲームをするとき
- 後傾姿勢の方がパフォーマンスが出るという人
ゲーミングチェアとオフィスチェア、どっちがいいかは、この条件が当てはまる方にならバケットシートのメリットが活かせます。
デメリットが多い方は買わなくていい
基本的にはバケットシートなので高速走行が前提になっていて後傾姿勢を維持しやすくしてあります。言い換えると、前傾姿勢を維持しやすくはしてありません。低速時に周りを見渡しながらトロトロ運転をする姿勢向きではないということです。
バケットシートのデメリット
- 後傾姿勢特化で前傾姿勢は保持しにくい
- 肩や腰、全体的に体の関節が固定される
- 見た目がレーシーでインテリアとしては外観が限定される
- PUレザーだと蒸れやすい
- 機能が少ない
腰に良いとか疲れにくいとか色々あるんじゃないかと思う方も多いと思いますが、そこそこの価格のオフィスチェアには思いっきり互換性があります。
つまり、デスクワーク的な扱いをするならゲーミングチェアでなくて問題ありません。最近だと超高級チェアでお馴染みのHerman Millerがゲーミングチェアを販売していたり、少しずつ時代は変わりつつあります。
Apex Legendsの世界大会ではHerman Miller エンボディチェアが採用されていました。
イヤホンもゲーミングイヤホンじゃなくて大丈夫な製品です。
オフィスチェアの効果とメリット
ほとんどの場合、オフィスチェアを買えばいいです。最近だとゲーミングチェアと言いながらオフィスチェアの設計で販売をはじめるメーカーも増えました。
ゲーミングチェアでなくてもゲームはできます。今までは初心者に向けてわかりやすさを押し出していただけです。
オフィスチェアのメリット
- 前傾姿勢が維持しやすい
- 姿勢の補助機能が豊富
- インテリアとして選びやすい
ゲーミングチェアとは異なる姿勢の補助をメインとしているのがオフィスチェアです。どちらかと言うと前傾姿勢を維持しやすくしてあります。ロッキング機能を使えば後継姿勢もできます。
また、オフィスチェアは腕や脇を広く動かすことを想定しているため、肩が制限なく動かしやすいです。
管理人はオフィスチェアを使ってキーボード・マウスで前傾姿勢になってゲームをしています。ゲーミングチェアの時のように体が必要以上に固定されなくなったため、肩と腕が動かしやすくなったと実感しています。
エイムのしやすさは確実にオフィスチェアです。
ゲーミングチェアとオフィスチェアどっちがいいか、少しでも迷ったのであれば、オフィスチェアにしたほうが幸せになります。
オフィスチェアをゲームで使ってみた
ゲーマーな管理人がゲーミングチェアからのステップアップで購入したのはWaveboneのVikingです。軽くレビューしていきます。
オフィスチェアというか、楽曲制作向けのスタジオチェアです。島村楽器という楽器屋さんで試座して即決購入しました。価格は当時¥63,800だったので高級とも言えず中堅というポジションのチェアです。
価格の割にめちゃくちゃ使い勝手の良いチェアで、人気すぎて即完売&入荷待ちというWaveboneの最高傑作です。
機能が超豊富
Wavebone Vikingは座面・背面共にフルメッシュです。通気性が良いので蒸れることは絶対にありません。フルメッシュの座面のウィークポイントとしては座面として十分な柔軟性があるものの、たわみきった部分はピンと張って固くなってしまうので、その状況が起こりやすいであろう腿裏は圧迫されやすくなってしまうことです。
ぶっちゃけ長時間座ること自体が血流を悪くすることそのものなので、1時間に一回は必ずチェアから立ち上がるようにして血流悪化やうっ血状態を回避しています。
背面の高さが調整できる
このチェアの価格以上のポイントとして、背面の高さ調整ができることです。背中のS字のどの部分・高さに沿わせるかを細かく調整できるので、前傾姿勢を補助するか後傾姿勢を補助するかを任意に選択できます。
自分の場合は、前傾姿勢を強めたかったので高さはMAXにして使っています。意外とこの価格では背面の高さ調整に対応しているチェアは少なくて、Wavebone Vikingの購入の決め手になった部分でもあります。
高さと幅が調整できるランバーサポート
ランバーサポートは可動させることができます。開く閉じることによって狭い範囲で腰をソリッドに支えるか、広い範囲でマイルドに腰を支えるかを選択できます。
ランバーサポートは高さの調整もできるので、好きな位置に微調整ができます。カチカチッと段階的に合わせ込めるので、固定も十分です。使用中にずれてしまうということはありません。
自分の場合は腰痛があるので、なるべく骨盤が垂直に立つようにしてあります。
ちなみに同等の機能のチェアだと倍の価格の高級チェアなオカムラくらいまで行かないとありませんでした。この時点でVikingはぶっ壊れ性能です。
高さだけでなく前後も調整可能な座面
座面は高さだけでなく前後にも調整もできるので、股下だけでなく膝下の合わせ込みができるようになっています。座面を引き出すことで後傾姿勢をしやすくすることもできます。
自分は股下78cmなので座面の高さも前後も限界まで手前に下げています。外国人向けということもあって少し膝下長めな設計だと思うので、ここはちょっと日本人からするとウィークポイントです。
最近は5万円台のチェアでも座面の前後を調整もできるようになってきていますね。
折り畳める肘掛け
本来であれば、このために買うものなんですが、肘掛けが折りたためます。ギターやベースがチェアに座った状態でも弾けるようになっています。あと、録音時のノイズ対策のためにキャスターの動作音がほぼ無音になっています。そういうわけなのでスタジオチェアなんです。
基本的にギターを弾く時ってライン録音でない場合、靴を履いて足元の操作を行います。その影響からか最低座面高さが高いのかもしれません。
ただ、思ったんですが、日本人はチェアの上であぐらをかくことがあるみたいなんですよね。Wavebone Vikingであれば…。肘掛けをどかせるのであぐらがかけますよ!!
超快適な自動ロッキング
そして、ロッキング機能があるんですが、体重を掛けることで勝手に背面が倒れていきます。疲れて伸びをしたら勝手に背面が倒れます。倒れ始める重さも調整できますし、手元のレバーで角度のロックもできるので、任意の位置に細かく調整できます。
レバー操作不要で背面が倒れるチェアに座ってしまうと、もうコレ以下の装備をしたチェアには戻れません。
高級チェアでも自動ロッキング性能には差があります。Herman Millerだと設計が全集中向けになっていて、ロックして使うようになっています。リクライニング要素はあんまりありません。
Vikingはいろいろバランスが良くてゲームに使うにはちょうどいいです。
他にもゲーミングじゃなくていい製品を紹介しています。
どっちがいいか迷ったら
ゲーミングチェアとオフィスチェア
どちらがいいか迷ったら、用途に合わせて選んでみましょう。
- 後傾姿勢が多いならゲーミングチェア
- 前傾姿勢が多いならオフィスチェア
疲れにくさや、腰への負担というのはどちらも同じくらいです。そのなかでも、高級オフィスチェアは長時間のデスクワークを想定して作られているため、ゲームとの相性も良くなっています。
実際に自分がオフィスチェアを使って感じたこと
- 腰痛が軽減された
- 腕が振りやすくなった
- 簡単に伸びができるようになった
1日に3時間くらいゲームをする管理人との相性はとても良かったです。
ゲームでおすすめのオフィスチェア
さて、そんなVikingを入手してかっちょええ部屋になってきた管理人ですが、¥63,800のチェアを買え!と言うつもりはありません。
でも、例えば5万円台のゲーミングチェアを購入しようとしているなら、こっちのほうが良いんじゃないかと思える製品があるので紹介していきます。
さらに見た目も良い高級オフィスチェアも合わせて紹介します。
イトーキ サリダ YL5A
低価格でもランバーサポートの高さが調整可能
イトーキ サリダ YL5A | |
背面 | メッシュ |
座面 | ファブリック |
ランバーサポート | 高さが調整可能 |
肘掛け | なし |
ロッキング | 自動ロッキング 体重感応式 |
価格 | Amazon価格 : |
イチオシポイント | とにかく低価格でいくならコレ |
イトーキ サリダの一番低価格なモデルです。その割には背面がメッシュになっていたり、ランバーサポートの高さが調整可能になっていたり、装備面では侮れません。
体重感応式のロッキングも採用されているので、まずはオフィスチェアの雰囲気を楽しみたいという方にもお試し価格で試せます。
イトーキ サリダ YL8
座面の奥行きとランバーサポートの位置調整が可能な全部乗せ
イトーキ サリダ YL8 | |
背面 | メッシュ |
座面 | ファブリック 高さ・前後が調整可能 |
ランバーサポート | 高さが調整可能 |
肘掛け | 高さのみ調整可能 |
ロッキング | 自動ロッキング 体重感応式 |
価格 | Amazon価格 : |
イチオシポイント | ほどよい低価格でいくならコレ |
オフィスチェアでお馴染みのイトーキのサリダシリーズです。発売以降めちゃんこ売れてるみたいなんですが、装備を見てみると納得です。
体重感応式のロッキング、前後が調整可能な座面、ランバーサポートと、どこぞの高級チェアと同じようなスペックです。それでいて低価格…。
もう大人しくコレ買っとけ…!!と言わんばかりのオフィスチェアですね。
イトーキ サリダ YL9G
見た目が重厚になったそれっぽさのあるゲーミング仕様
イトーキ サリダ YL9G | |
背面 | 高機能エラストマー TPE |
座面 | ファブリック 高さ・前後が調整可能 |
ランバーサポート | 高さが調整可能 |
肘掛け | 高さと肘当て部分の角度が調整可能 |
ロッキング | 自動ロッキング 体重感応式 |
価格 | Amazon価格 : |
イチオシポイント | 重厚感が欲しいならコレ |
イトーキのサリダのゲーミングモデルです。背面が高機能エラストマーになっています。ランバーサポートは無くなりましたが、肘掛けが4Dになっています。
体重感応式のロッキング、前後が調整可能な座面、腰痛持ちで無い方にはこれでも全然良さそうです。見た目もちょっとポップな感じがして良い意味でホビー感を演出できます。
インテリアとしても選びやすいです。かっこいい部屋のオトモとして最高ですね。
Steelcase Series1
高級オフィスチェアのエントリーグレード
Steelcase Series1 | |
背面 | メッシュ |
座面 | ファブリック 高さ・前後が調整可能 |
ランバーサポート | 高さが調整可能 |
肘掛け | 高さと肘当て部分の角度や向きが調整可能 |
ロッキング | 自動ロッキング 体重感応式 |
価格 | Amazon価格 : |
イチオシポイント | 高品質を求めるならコレ |
家具屋に行っても置いてあるSteelcaseです。見た目はとにかくスタイリッシュで、オシャレさ全開です。
そのうえで体にフィットする座面や蒸れない背面を装備しています。
値段は高いですが、チェアは体に直接当たるものなので、お金をかけてもいい部分だと思います。
あとは面積が大きいインテリアなので見た目が大事です!
まとめ
ゲーミングチェアについての説明とオフィスチェアについて説明してきました。
記事内でも触れましたが、
- レーシングゲームをハンドルコントローラー (ハンコン) で遊ぶ
- コントローラー (PAD・パッド) でのゲーム操作
- 緊張感無くダラっとゲームをするとき
- 後傾姿勢の方がパフォーマンスが出るという人
上記の条件以外なのであれば、ゲームでもオフィスチェアにしても全く問題ありません。
よく言われるゲーミングチェアの疲れにくさについても、そもそもが座っている事自体が、血流も悪くなり腰への負担MAXで疲れる行為です。バケットシートにしたところで、根本的な解決にはなりません。
オフィスチェアのデメリットは寝転べないことですが、疲れないためにも定期的に立ち上がりましょう!!寝るならベッドで!!!!
また、キーボード・マウスでの操作となると前傾姿勢になってくるので、なおさらデスクワークに近いポジションですからね。
オフィスチェアを導入することで快適にゲームができるようになる方の方が多いです。腰痛対策にもなりますし、長時間座っていても疲れにくいですよ。
有名配信者もしれっとオフィスチェアに交換してきています。
すぐに買いたい方はイトーキのサリダがおすすめです。正しい姿勢はパフォーマンスも改善されます。快適なゲームライフを手に入れましょう。
次はデスクを新調したい!
YL8はゲーミングチェア顔負けのスペックのオフィスチェア
他にもゲーミングじゃなくていい製品を紹介しています。
ゲームで役立つ最強のdiscord設定も紹介しています。