SOUNDPEATSから新発売のMini Pro HSについてレビューを行っていきます。
Mini Pro HSは小型ながらANC (アクティブノイズキャンセリング機能) を搭載し、LDACコーデックにも対応することでハイレゾ音源の再生を可能にしたワイヤレスイヤホンです。
その特徴なんですが、とにかくケースが小型で、例えば5ポケットのジーンズのポケットでも窮屈感無く収納することができてしまいます。
発売日の前に、パウブロは製品提供を受けて先行体験をさせていただきました。
今回はその先行体験を通して感じたことを紹介していくPRレビュー記事です。
Mini Pro HS イチオシポイント
- 地響きのようなドッシリとした超低域
- 聞いていて楽しさ重視のチューニング
- デジタルイヤープラグとしても利用可能なANC
- 直感的な操作が可能な専用アプリ
結論から述べてしまうと、Mini Pro HSは超低域の再生能力に特化した楽しく音楽を聴くことが重視なイヤホンになっています。特にブレクダウンの再生能力は目を見張るものがあります。ラウド系の楽曲を聴くなら地響きのような超低域を楽しむことができます。
Mini Pro HSはカナルタイプなので構造的に解像度と言った面では今ひとつなところもありますが、実用性についてはおすすめできる部分がたくさんあります。
例えば、環境音が減衰するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載している部分なんですが、本体ケースの小ささも相まって、音楽を聴かなくてもデジタルイヤープラグとして運用することが可能です。
服のポケットに入れたことを忘れてしまえるサイズのケースは、どんな格好で出かけても不都合が生まれません。高解像度な音質よりも楽しく音楽を聞きたいと思っているような方には前回レビューしたAir3 Deluxe HSよりもMini Pro HSの使い勝手の良さを深く気に入ることができかもしれません。
それでは、なぜ、Mini Pro HSを試してみようと思ったかなどの理由も含めて、詳しくチェックしていきましょう!
Mini Pro HSとは
Mini Pro HSはハイレゾ (High-Resolution Audio) とLDACコーデックに対応したカナル型完全ワイヤレスイヤホンです。
ドライバーには10mmのバイオコーティングダイナミックドライバーを搭載します。
電車の走行音や車内の雑音などにはかなり強い ・風切音軽減機能も搭載、風を検知すると、自動的に風ノイズを低減するハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、最大40dBまで騒音低減が可能になっています。
また、ENCノイズキャンセリング機能を搭載したマイク6基搭載し、クリアな通話品質を実現しています。イヤホン単体での再生可能時間は最大8時間、充電ケースを併用すれば最大28時間使用することが可能です。
ハイレゾ対応
ハイレゾ対応かどうかは、スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
つまり、高域再生性能が40kHzが可能であれば、ハイレゾ対応と記載が無くてもハイレゾ対応のイヤホンやヘッドホンということにもなりますが、わざわざ記載しない理由も特に見当たりませんね。
LDACに対応
そもそもBluetoothは音声を圧縮して伝送します。要はワイヤレスにしたがために、イヤホンに送る情報量を少なくするしかありません。そのため有線では再現できていた音質を、ワイヤレスイヤホンでは仕組み上の問題で再現することが難しかったわけです。Bluetoothは音質が悪いと言われるのはここがポイントでした。
しかし、その音質を保ったまま伝送する新技術、LDAC (エルダック) が登場しました。
ハイレゾ対応にしたとしても、その性能をいかんなく発揮するにはハイレゾ音源が必要になってきます。さらに、そのハイレゾ音源をワイヤレス環境で満足に再生するには、LDAC コーデックに対応することが必要ということですね。
LDACとは?
LDACはソニーが開発したBluetoothの情報伝送技術です。既存の伝送技術よりも3倍の情報を伝送できるため、ハイレゾ音源をダウンコンバートすることなく伝送できます。
また、ハードウェアではなくソフトウェアでの提供になっているため、ソニーからのライセンスを受ければAndroid スマートフォンでも利用可能になっています。
Mini Pro HSを試した理由
今回もSOUNDPEATS JAPAN様から直接ご依頼をいただきました。
そのやり取りの中で見せてもらったMini Pro HSのケースがあまりにもカッコよすぎた…。
ケースが単色じゃなくて、金のフレーク塗装のようなアクセントが加えられています。
意外と単色なケースが多い中で、こういったケースを採用されているだけでも所有欲が満たされそうな気がしたんです。
『へー、いいじゃん』と軽いノリで正式に引き受けました。
その結果、ケースデザインもさることながら、めちゃくちゃ小型なケースで取り回しが良く、デジタルイヤープラグとしても利用できるポテンシャルの高さに驚くことになりました。
後述しますが、電車の中で使うと走行音がほぼ消えるのでほんとビックリしますよ。
届いたMini Pro HSをチェック
そんなこんなで今回も先行体験をさせていただくことになった管理人の元へMini Pro HSが届きました。
どんな感じに仕上がっているのかチェックしていきましょう。
ホログラムなパッケージ
今回はホログラムシートを活用したパッケージになっていました。
女性が装着したMini Pro HSがプリントされています。こうやって見てみるとその小ささも伝わりますね。
側面には詳細なスペックについて記載されています。メーカーからの説明には説明には無かったんですが、10mm径のダイナミックドライバーを搭載しているようですね。
小さい箱に小さいケース
蓋を開けるとそのケースの小ささに驚かされました。付属品がスペースの半分を占めています。
そもそも箱も小さいんですが、まさかケースがこんなに小さいとは思っていませんでした。
同梱物
同梱されていた付属品は以下の内容です。
付属品
- 取り扱い説明書 (日本語)
- アプリの案内
- イヤーピース
- 充電用のUSB-Type C to C ケーブル
付属品はカナルタイプなのでイヤーピースが付属しています。
楕円形の専用形状になっていました。
また、アプリを使うこと前提なので、操作も直感的にできるようになっています。操作説明には最低限の操作方法が記載されていました。
外観を詳しくチェック
ここからはMini Pro HSのデザインやついて詳しく見ていきます。
せっかくワイヤレスで音楽が聞けるわけなので、またもや外出時に持ち出してみました。
質感の高いケース
Mini Pro HSはケースと併用することで28時間の使用が可能になっているんですが、ケースはめちゃくちゃ小型です。
ペアリング用のスイッチ等は無く、外観もシンプルかつミニマルになっていますね。
背面には充電用のUSB端子があります。それ以外には端子やボタンはありません。
とにかくコンパクトなケース
管理人の手が大きいというのもあるんですが、ほんとに小さいです。マットな質感で、触り心地も良いのでついついにぎにぎしたくなります。
しばらくポケットに入れずに、にぎにぎしながら持ち歩いていました。
ほんとに小型です。洋服のポケットでも小さいバッグでも余裕で収納することができてしまいます。
落ち着きのあるデザイン
太陽光の下で撮影してみましたが、変に主張のある光り方をするわけでもなく、思った以上に落ち着いていて洗練されたデザインに感じました。
ハウジングは樹脂製ですが、装着時に表に見えるフェイスプレートはアルミ製なので、質感も高くなっていますね。
側面にはマイク孔があります。
底面には充電用の端子が備えられています。至ってシンプルですね。
装着してみた見た目
管理人の髪の毛ボサボサ問題はさておき、今回はシルバーのハードウェアなメガネで合わせてみたんですが、変に浮いてしまうこともありませんでした。フェイスプレートの存在感はあるものの、程よい重厚感も感じられるため、落ち着いた雰囲気が出せます。
光の当たり具合によってはゴールドが抑えられたように見えたりもします。光が当たらないとコロッとしたデザインはポップな印象も与えますね。
いわゆる『うどん』デザインよりも、このデザインの方がイヤホンを着けています感は出るような気がします。管理人としてはどちらも好きなデザインです。
使用感
ここからはMini Pro HSの使用感と、どんな使い方と相性が良いのか管理人目線で解説していきます。
相変わらず即接続
Mini Pro HSは一度ペアリングを済ませてしまうと、以降は片耳を装着し終えたくらいで『ペアリング』のサウンドと共に接続が完了されます。管理人が使用するスマートフォンはLDACに対応するPixel 7です。
接続の速さについては申し分ありませんが、接続しただけでは音楽が自動再生されるようにはなっていませんでした。この点については好みの問題もありそうな部分でもありますね。
接続が切れると再生した音楽等が停止されるようにはなっています。
またしても安定した接続
Pixel 7では接続状況も極めて安定しています。JRや地下鉄などの鉄道車内であっても接続がおかしくなることは一切ありませんでした。
人混みで人とすれ違っても挙動がおかしくなることは一切ありませんでした。
安定感のあるつけ心地
Mini Pro HSはカナルタイプなので安定したつけ心地で着用できます。
インナーイヤータイプでも着用した状態で走ったりすることができますが、カナルタイプはそれとは比べ物にならない安定感を得られます。
歩いていても耳が引っ張られるような重さを感じることは一切ありません。
3サイズ用意された付属のイヤーピースでも着用感の問題は一切無いため、特に不都合を感じることも無さそうです。
音質
ここからはMini Pro HSで音楽を聞いてみた感想を詳しく書いて行きます。
結論から述べてしまうと、低域重視した方におすすめできる音質になっています。
超低域がグッと鳴る
まず、Mini Pro HSを使うならLDACで接続できる端末を使ったうえで、Amazon Music Unlimited等でのFLAC音源のストリーミング再生や、foobar2000等のプレイヤーで手持ちのFLAC音源を再生すると1番良い音で鳴らすことができます。自ずとLDACに非対応なiPhoneだと不可能なことにはなってしまいますね。
まずはそのうえで評価をすると、超力強い低域を味わうことができます。傾向的には結構なドンシャリサウンドです。
聞いたのはこの楽曲
DEATHNYANNさんは所謂『ラウド系』と呼ばれる楽曲も展開しているアーティスト (アイドル) で、そのサウンドはゴリゴリのDjentギターサウンドです。
楽曲の展開の中で、重低音が主となるブレイクダウンもあります。その部分を、Mini Pro HSで聴いてみるとまるで地響きのような重低音を味わうことができます。
音場 (サウンドステージ) はあまり広い方では無いため、全体を見渡すことが容易です。ベースラインがキレイな楽曲との相性が良いですね。
高域も刺さるほどの主張があるわけではなく、誰が聴いても楽しく聴ける系のチューニングになっています。
音場もタイト、高域の伸びも少なめ、音抜けもそこそこで、特に苦手な場面が出にくい万人受けする特性なんじゃないでしょうか。
アプリでEQを変更してみても音場の広さについては大きく変わることはありませんでしたし、音抜けの良さという部分もそこそこにしかできませんでした。
前回レビューしたAir3 Deluxe HSと比較すると、Air3 Deluxe HSはとにかく音場の広さとスコーンとした音抜けの良さと分離の良さが重視されていました。Mini Pro HSとはキャラクターが全く異なりますね。
音質を重視した場合であればAir3 Deluxe HSがおすすめです。しかし、Mini Pro HSが差別化できているのは音質面というよりも使い勝手の良さという部分です。
超優秀なANC・外部音取り込み機能
Mini Pro HSにはANCモードがあります。このANCは要はアクティブノイズキャンセリング機能ですね。
ANCモードは接続時には有効になっていないので、毎回ANCモードに切り替える必要があるんですが、これがめちゃくちゃ強力に効くんです。
どんな音に対して有効かと言うと、電車の『ガタンゴトン』という音や風の『ブォー』という音、ファンノイズのような『ゴーゴー』という環境音に対してめちゃくちゃ効いてくれて、音楽を流さなくてもデジタルイヤープラグとしても活用できます。
また、環境音というのはだいたい低音域と被ってくる周波数帯域でもあります。インナーイヤータイプだとその影響は顕著で、環境によって低音域の聞こえ方が全く異なります。
そのため、Mini Pro HSを使ってみると、特に電車の『ガタンゴトン』という音が消える感覚には目を見張るものがあります。音量を大きくしなくても低域が環境音に埋もれること無く音楽全体が鮮明に聞くことができます。音量を小さく保てるので自ずと聴力保護にも繋がります。
Air3 Deluxe HSは電車内や喧騒の中だと音量をそれなりに大きくする必要がありますが、Mini Pro HSはモード切替をするだけでいいんです。装着感の良さも相まって、実用性という面ではMini Pro HSは極めて良い選択肢です。
また、外部音取り込み機能を使えば、イヤホンを着けていないときとほぼ同じくらいの聞こえ方になるので、わざわざイヤホンを外さなくても周囲の音を聴くことができます。音楽をBGMくらいの音量に設定すれば会話も可能でした。
バッテリー持ちについて
再生時間は8時間になっていますが、実際に使ってみてもだいたい8時間くらいです。普通に丸一日使えてしまうので再生時間について不都合は無いんじゃないでしょうか。
ただ、Air3 Deluxe HS同様に、ケース自体にあるインジケーターランプのカラーで残量確認はできるものの、アプリからケースの細かいバッテリー残量が確認できるわけではないので、残量確認が分かりやすく簡単にできるともっと便利なんじゃないでしょうか。
せっかくならアプリから残量の把握ができればもっと良かったと思います。
マイク音質は普通
イヤホンのANC機能についてはとても良いんですが、Bluetooth接続であるため、マイクの音質は正直そこまで良いと思えません。
電話やLINE通話等でコミュニケーションは十分に取れますし、実用上、全く問題がありません。あくまでコミュニケーション用のマイクだと思って購入してください。
発売時点での注意点
Mini Pro HSはアプリを用いたカスタムイコライザーの作成が可能になっていますが、どうやら記事執筆時点ではファームウェアに不具合が存在するようで、カスタムイコライザーを作成・選択すると右側のイヤホンが接続できなくなります。
こうなってしまった場合は以下の対処が必要になります。
右側のMini Pro HSが接続できなくなった場合の対処法
①Mini Pro HSをケースに収納した状態でフェイスプレートを10秒間押し続けることで本体のリセットが可能です。本体のリセットを実行。
②リセットが完了したらスマートフォンに再接続し、アプリを起動します。アプリではカスタムイコライザーが選択されていない場合でも右側か左側のどちらかにカスタムイコライザーが適用された状態になっています。
③カスタムイコライザー以外のプリセットイコライザーを選択します。そうすることによって左右のイコライザーが統一され不具合も解消されます。
メーカーからの更新情報が出るまではカスタムイコライザーの使用は避けた方が無難ですね。SOUNDPEATS JAPAN様にもお伝えしてたところ、2週間ほどでファームウェアアップデートの準備ができるそうです。
情報が更新されたらこちらに追記していきます。気になる方はこの記事をまた読みに来てください。
まとめ
Mini Pro HSについてレビューを行ってきました。
音質については値段なりかなと思ってしまうのが正直な感想ですが、ANC機能は素晴らしいです。小型のケースとコンパクトな筐体と相まって、優秀なデジタルイヤープラグとして提案したいくらいです。
静かな環境以外でも運用するなら、インナーイヤータイプよりもカナルタイプがベターですね。
おすすめできるのはこんな方
- 重低音を味わいたい
- 電車の中でも楽曲を鮮明に楽しみたい
- ケースは小さい方がいい
地響きのような超低域を再生可能なMini Pro HSは、ラウド系の楽曲との相性が極めて良いと感じました。
ただ、LDACで接続できるスマートフォンでアプリを使ってFLACを再生してもそこまで高音質だとは思えません。音質が悪いとかそういうことではなく、良くも悪くも10mmのダイナミックドライバーの音だなと思ってしまいます。1万円台の有線イヤホンと同等の性能ではあるんですが、解像度という面ではいまひとつです。
また、単純に前回レビューしたAir3 Deluxe HSの音質が良すぎたということもありますね。
しかし、それ以上にANC機能が素晴らしいというのも事実です。音質を重視する場合、構造上インナーイヤータイプの方が有利になりますが、雑音が多い環境での使用には向いていません。せっかくの高音質も爆音にしないとそもそも聞き取れないくらいになってしまいます。
そう考えると、電車の中でも外を歩いているときと同じ音量で音楽を聞き取ることができるANC機能が使えるMini Pro HSはとにかく実用性特化と言えるでしょう。
特に毎日音楽を聴きたい人にとっては必要以上に音量を大きくすることが減るため、聴力保護にも繋がります。
外部音取り込み機能を使えば音量はそのままに、周囲の音を聞くことができるため、すぐにMini Pro HSの使い勝手の良さを体感できますよ。
ココが良い
- 超コンパクトなケース
- 超優秀なANC機能
- 超豊かな低音域
- 8時間の連続再生時間
- 専用アプリが使える
- フィット感のあるつけ心地
ココはイマイチ
- 音質は価格相応に感じるかも
- 現状カラバリが無い