こんにちは、komugipowderです。
今回は、2020年末にロジクール G から発売された、PRO X SUPERLIGHT マウスをレビューしていきます。
発売と同時期の年末に購入しているので、ひと月ほど使用した時点での感想も書いていきます。
長期間安心して使いたい方へ向けて、購入時の参考にしていただければ幸いです。
ロジクール G PRO X SUPERLIGHT を購入しました。
komugipowderはゲーミングPCと同時に購入したG PROワイヤレス ゲーミング マウス(通称 G プロ ワイヤレス)を一年くらい使っていました。
しかし、初代 G プロ ワイヤレス はホイールクリックが一年以内にチャタリングを起こすというオマケ付きで、僕のも例にもれず、チャタリングを起こすようになってしまいました。
改良型 G プロ ワイヤレス も発売されていますが、ほぼ同じマウスを買うというのはちょっと…
そんなとき、2020年10月くらいです。
突如 SNSで ロジクール G が60gのワイヤレスマウスをホリデーシーズンに発売するという発表がされました。
軽量マウスが気になっていた自分には買わない理由が無かったです。
そんなわけで、おじさんに片足突っ込んだ自分の元へもロジクールサンタ(発売日が12/22)がギフトをくれました。
ロジクール G PRO X SUPERLIGHT とは
ロジクールG 史上最軽量&最速のPROマウス
重量が63グラム未満で、刷新されたゼロ添加物PTFEマウスソールにより、さらに快適な操作性を実現しています。
63グラムの軽量を実現するために、右側マウスサイドボタンの撤去、ライティングの撤去、DPI変更ボタンの撤去、とにかく無駄を省いた、軽量を実現するためのストイックな仕様になっています。
PROワイヤレスに対して約25%の軽量化を実現しているようです。
仕様 | PRO X SUPERLIGHT | PROワイヤレス |
高さ | 125mm | 125mm |
幅 | 63.5mm | 63.5mm |
奥行き | 40mm | 40mm |
重量 | 63g未満 | 80g |
電池寿命 | 70時間 | 60時間(ライティング無し) |
センサー | HERO 25K | HERO 25K |
重量とライティングの有無、右マウスサイドボタンの有無、DPI変更ボタンの有無だけで、型は全く同じだと思います。
届いたマウスがコチラ
梱包自体はいつものロジクールのマウスと同じですが、明確に PRO X の意匠が。
今回から T1 のロゴも追加されていますね。
T1はAPEX Legendsの競技シーンにおいて抜群の強さを誇っており、個人的にも応援しているので嬉しくなりました。
フィルムを剥がした様子。
今回の変更点には相当の自信があるのか、その意匠が表されていますね。
続いて、付属品です。
レシーバーの位置が変わった気がします。
ワイヤレスが普及していなかった前世代で分かりにくいとかクレームがあったんですかね。
ゴムゴムした被膜の、お世辞にも使い勝手の良いとは言えないケーブル、端子もPROワイヤレスと同じmicro USBですね。
ワイヤレス給電できるマウスパッド推してることですし、パラケーブルは作る気無いんでしょうね。
ビニール袋の中には、交換用のマウスソール(グレーの丸いやつ)と、グリップシート、ステッカー
思うんですけど、ステッカーって貼るとこ無くないっすか?
使用感
さて、肝心の使用感ですが、G PRO ワイヤレスと RazerのViperが比較対象です。
G PRO ワイヤレスと型も同じなので、基本は、もう、まんま、G PROワイヤレスの軽量版です。
僕のは61gでした。
本体形状
本体形状ですが、それなりな大きさのある左右対称中型マウスです。
お尻の高さもそれなりにあるので、かぶせ持ちがしやすいと思います。
僕はつかみ持ちがメインで操作をしていますが、お尻が邪魔になるということは感じません。
RazerのViperなんかは平べったく感じるので、それよりは高さがあり、手のひらでグリップさせるマウスだと思います。
重量が80gから63g未満と約25%軽くなりましたが、実際に持ってみると、約20gの重量差は大きいです、G PRO X SUPERLIGHTを持ってから、G PRO ワイヤレスを持つと重たく感じます。
さらに、重量の調整だけでなく、G PRO ワイヤレスではマウス後方にあった重心が、G PRO X SUPERLIGHTでは、重心がマウスのほぼ中心になっているので、つかみ持ちでマウスをリフトさせた時の取り回しがとてもやりやすくなりました。
これにより、G PRO ワイヤレスをつかみ持ちでリフトさせるとマウスのお尻が自重で下がってしまっていたんですが、G PRO X SUPERLIGHTではお尻が下がりにくいので、結果的に、持ち上げる力が少なくてよくなりました。
これによって、つかみ持ちやつまみ持ちの人でもリフトさせやすくなったと思います。
G PRO ワイヤレスとG PRO X SUPERLIGHTをどっちかで悩んでいる方には、この差は結構大きな購入材料になるんじゃないでしょうか?
G PRO X SUPERLIGHTにはグリップシートも付属するので、つかみ持ちやつまみ持ちでも、より、グリップ感を高めることができます。
コーティング
続いて、G PROワイヤレスから本体表面のコーティングを変更しているらしんですが、G PROワイヤレスのほうがサラサラマットな質感で、G PRO X SUPERLIGHTの方がペトペト感のある半光沢仕上げな質感ですね。
PROワイヤレスだとサラサラで滑るという方も一部いるみたいなんですが、G PRO X SUPERLIGHTは手汗をかいてもいなくても快適な吸着感と、ホールド感が得られます、乾燥しがちな冬でも滑って持ちにくいということは感じません。
実際に持ち比べた感じだと、左右クリックボタンの吸着感が良くなったように感じます。
くびれもあんまり無いフォルムのマウスですが、表面のコーティングが変更されたおかげで、グリップシートを使っていなくても、しっかりグリップしてくれます。
これは良い変更なんじゃないでしょうか。
重量や重心の変更もそうですが、コーティングの変更とも相まって、つかみ持ちやつまみ持ちでも操作しやすくなったと思いました。
グリップシートも付属するので、より、グリップ感を高めることができます。
操作性
続いて、左右クリックボタンの押し心地ですが、軽めでそれなりにストロークはあるものの、返りが早く連打がしやすい、クリスピーな印象です。
PROワイヤレスより軽く、連打もしやすく操作しやすいです。
Viperよりはストロークが浅いです。
軽すぎず、重すぎず、誤操作も起こりにくい絶妙な具合に仕上げられています。
個体差があるのか分かりませんが、僕のは、右軽左重になっていますね。
次にマウスホイールですが、軽く回るものですが、ノッチ感は感じられるので何回回したのか把握しやすいと思います。
回しはじめから軽く、そして、止めやすい、理想的なホイールですね。
本体からの飛び出し具合も程よく、中指で回しても、人差し指で回しても、同じぐらいの力加減で十分なストロークが得られます。
ホイールクリックもチャタリングが起こることは無く、快適に使えています。
続いて、今回は左側面だけになってしまったサイドボタンですが、飛び出し具合がG PROワイヤレスよりも若干引っ込み気味になっている気がします。
普通に持って構えているだけでは、親指が触れる位置に無いので、誤作動が起きることは無いと思います。
サイドボタンを押すためには、親指を一度マウスから離して置き直す必要がありますが、軽い力で確実に押し込める大きさ、位置になっているので、使いにくさは全く感じません。
押したあと、ホームポジションに親指を戻しても、干渉するとはありません。
押し込みのストロークは少し大きめ、フィードバックが大きく、確実に押したことが感じ取れます。
大きめのサイドボタンが好きな方にはちょっと小さく感じると思います。
ソール
続いて、ソールのレビューをしていきます。
ソールはG PROワイヤレスから大幅な変更がされました。
ゼロ添加物PTFE ということで、摩擦抵抗がより軽減されました。
純正マウスソールの中でも結構滑りのいいものだと思います。
G PRO ワイヤレス よりも広範囲になり、接地面積は増えていますが、滑りは格段に良くなっています。
持ち替えた当初は、滑りが良すぎて逆に使いにくいと感じるほどでした。
マウスパッドとの相性問題が発生しそうなので、これは合うマウスパッドを探してみてほしいですね。
ゲームタイトルにもよりますが、APEX Legendsを主にプレイしている自分はQcK HEAVYが相性いいなと感じました。
さらに、G PRO X SUPERLIGHT では、摩擦抵抗を増やすための交換用のソールキットが付いてきます。
ソールを交換すると、前後で滑りが均一になります、僕はこれを変えたほうが使いやすかったので、交換しています。
ソールが貼り付けられたプレートをマグネットでくっつけるだけで、ユーザーが滑り具合を簡単に変更できるので、とてもいい仕様だと思いました。
ちなみに、このプレートを外すと1gの軽量化ができます!!
ハードウェア
裏面を見たついでにですが、G PROワイヤレスにはあったDPI変更ボタンが無くなったので、ソフトウェアからでしか、DPIの変更ができなくなりました。
充電方法についてですが、マウス前面にmicro USB端子を挿せるようになっているので、付属のUSBケーブルを接続して給電します。
基本的には、PC→付属ケーブル→レシーバー の順に接続しておいて、充電時にレシーバーを外す、付属ケーブルをマウスに挿すという充電方法が分かりやすいと思います。(外したレシーバー失くさないでね!!)
しかし、この付属のケーブルが硬いわ、取り回し悪いわで、給電しながらのプレイはワイヤレス時と比較すると最悪なのでPCから離れた間に済ました方がいいと思います。
電池残量が少ないと通知が出てから、15分くらい充電すれば50%以上は確実に充電されます。
一応、ワイヤレス給電にも対応しているんですが、対応のワイヤレス給電機に置ける、マウスパッドの最大サイズがG240程度の大きさのものなので、ミドル~ローセンシには使い物にならないんですよね。
この辺は RazerのViper ULTIMATE 等のドック機能の方が合理的でユーザビリティ考えられてると思います。
センサーについては、測定をするよりも実際にゲーム中に誤作動しなければいいと思っています。
僕は、G PRO X SUPERLIGHT ではセンサーに不満がありません、正直、HERO 16K と違いが分かんなかったです。
専用ソフトウェアについて
G HUB という専用ソフトウェアを使って、キー割り当て等ができます。
ロジクール G のホームページからダウンロードできます。
G PRO X SUPERLIGHT はLEDのライティング非対応なので、設定できるのは、キー割り当て等と、DPIの変更のみです。
DPIを変更すると本体にあるインジケーターランプが設定されたDPIのカラーに光ります。
一応、DPI変更をマウスのボタンいずれかに割り当てることができますが、ゲーム用にボタンが一つ使えなくなってしまうので、おすすめできません。
ちなみに、この G HUB 不具合が多いことやインストールに四苦八苦する人が多いことで知られるソフトウェアですが、G PRO X SUPERLIGHT はLEDのライティング非対応なので、ソフトウェアをインストールしていない状態だと、本体にあるインジケーターランプからマウスのバッテリー残量を知るしかありません。
しかし、その頼みの綱であるインジケーターランプは米粒よりも小さいサイズなので、ゲームのプレイ中には気づかないこと必至。
お世辞にも使い勝手が良いとは言えませんが、ソフトウェアをインストールしていると、デスクトップに電池残量が少なくなったときに音と通知を出してくれるので、インストールしておくことを推奨しておきます。
まとめ 非常に完成度の高い軽量ワイヤレスマウス
総合して、良い商品が発売されたと思います、PROワイヤレスからの買い替えにも強くオススメです。
メリット
万人受けするフォルムの完成形、ローセンシが受ける恩恵は最大級
ワイヤレスなのに63g未満と超軽量、センサーも最新
重心の見直しによってつかみ持ち、つまみ持ちにもおすすめできるようになった
デメリット
光らないのに高い、しかし、価格を許容できるのであれば現状一択か
付属ケーブルには妥協が必要