Logicool G から販売されているG640rのレビューをしていきます。
このG640rは、もはや説明不要の定番ゲーミングマウスパッドですが当サイトでも評価基準として使用したかったので比較用に導入してみました。
今回はそんな定番マウスパッドのレビューです。
結論から述べてしまうと、一般ユーザーだけでなく、エンドースメントしているプロゲーマーにも使われているだけあって、特に大きな問題は無い操作感のマウスパッドです。
2016年に発売され、当時のゲームに最適化されたと思われる、程良い滑りとスピード感、程良いストッピング性能、どちらも悪くはないんですが、個人的に現代のゲームをプレイするには器用貧乏な印象を持ちました。
CS:GOライクなVALORANTは適正があると思いますが、Apex Legends等の視点移動が忙しいゲームにはもっと良いマウスパッドが提案できます。
ただ、Lサイズ相当のマウスパッドで、Amazonでの販売価格が¥2,200(執筆時)という破格さ、入手性の良さは、どのマウスパッドにも代えがたい長所です。
販売終了にもなりにくそうなので安定した供給を望むユーザーにとっては唯一無二な存在だと思います。
そんなG640rを深堀りしていきます。
Logicool G G640rとは
Logicoolがローセンシプレイヤー向け(低DPI向け)に作ったマウスパッドということらしいです。
低DPIがいくつを指すか分かりませんが、G640rはDPIが800以下で振り向き幅が30cm程であればマウスを置き直すことなく、一度で振り向くことができる大きさではあります。
サイズ
サイズラインナップはありません。
G240tはまったく仕様が異なるので、このG640rの小さい版だと思って購入すると爆死します。
製品名 | G640r |
素材 | 布 |
サイズ | 400×460×3mm |
重量 | 352g |
カラー | ブラック (ウレタンはブルー) |
発売日
2016年4月1日らしいです。そう考えるとかなり古めな設計のマウスパッドな気がしますね。
2016年はグラボで言うとNVIDIA GeForce GTX1080とかGTX1070とかのPascal世代が登場した年らしいです。
ゲームらしいゲームが続々と登場した世代でもあり、まだPUBGなんかのバトロワは発売前です。
そうは言ってもCS:GOとかはもっと前からあるので、そういったタイトルに最適化されているのかなと思ったほうが良い気がします。
購入した理由
定番製品の操作性を知りたくて興味本位で購入しました。
主にレビューする製品と比較して、比較した製品はどの立ち位置にあるのか照らし合わせる用途が主です。
あとは入手性が良いのは以前から知っていたので、手持ちのマウスパッドがどうにも滑りが悪くなったら一時的に代打として出動してもらおうくらいに考えています。
実際に引っ張り出したのは購入から半年後になりました。
熟成(?)が進み、そろそろいい頃合いかなと思い今日に至ります。
G640rはレビュー記事が多いので、多分あんまり読まれない気がします。
ちょっと自己紹介
筆者はウイスキーが好きです。ハイボールが好きです。コークハイが好きです。
年に半年に一度飲むくらいのペースです。(意味不明)
届いたG640rをチェック
外箱
なにやら持ち運ぶことも想定されているらしいです。
自分とは無縁の話ですが、オフライン大会は自身のデバイスを持ち込むのでその辺も考慮されているみたいです。
直径的には一般的なLサイズ相当なマウスパッドの箱と変わらない大きさですね。
Logicool Gのマウスパッドは蓋にマウスパッドの表面素材が貼り付けられています。
これだけの面積では指先で触ることしかできないので、完全にオマケとして考えましょう。
マウスパッドを渡り歩いた人であれば触った感覚で特性が分かるかもしれませんが、G640rは定番マウスパッドなので、使ったことがある人の方が多いのでは?という疑問もあります。
そして、持ち運びが想定された高耐久な6角形の箱は、マウスパッドを取り出す時に、折返し部分が「かえし」の働きをしてしまい、非常に取り出しにくいです。折り返し部分を全て伸ばせば良いんですかね。
これならいっそのこと円筒形状にするか、そもそもアクセサリーとしてマウスパッドケース的なものを販売してくれたほうがいいと思いました。
とは言うものの、ここまで外箱の評価をするのも当サイトくらいでしょうから、ほとんどの方には無関係な話です。
外観を詳しくチェック
G640rを広げてみたところです。
そこそこ大きな「G」のロゴがプリントされています。ラバープリントなのでこのロゴの部分は使用できません。
ラバー臭はほとんどなかったです。ラバー臭アレルギーをお持ちの方でもNGが出にくいと思います。
巻きグセ
多少の巻きグセはあるものの、厚みが3mmのマウスパッドなので頑固なクセではありません。
割と早い段階で巻きグセは消えました。
素材感について
表面
見た感じはよくある布製マウスパッドといった感じですが、若干の光沢感があります。ナイロンとポリウレタンのサテンっぽいパジャマみたいな柔らかくて伸縮性のある生地です。
指で触ってもツルツルとした質感で、横方向は滑らかですが、縦方向は少しだけざらついた質感です。
乾いた質感ですが、柔らかい質感なので手首が擦れても痛くなりにくいです。
湿気の影響は受けにくい方です。
裏面
裏面は鮮やかなLogicoolブルーのラバーが貼り付けられています。薄く重さの無いマウスパッドなので、使用中に少しずつずれてしまいます。
滑り止めの性能としてはあまり良いものではありません。
中間層
ラバーをサイドから見てみるとあまり気泡が多くないタイプのウレタンであることが確認できます。
柔らかさはあるのですが、薄いので純粋に他のマウスパッドと比べることができません。コシと跳ね返り感は強く感じます。
体重を乗せるとようやく面での沈み込みを感じるくらいなので、マウスをマウスパッドに押し付けて止めるといった使い方は想定されていなさそうです。
端の処理
マウスパッド端の処理は、はじめから若干の毛羽立ちがありますが特筆するようなことはありません。腕エイムで擦れる部分は目立って毛羽立ってきます。
入手性も良く、価格もそこまで高いものではないので、見た目がボロボロになってきたら交換でいいと思います。
操作感
ゲームでの操作性
G640rはバランスタイプのマウスパッドで、滑り自体はプレイヤーが意図的に速くできます。
速く大きく動かしても抵抗感の変化はありません。
操作性としては、マウスパッドの表面素材でマウスを滑らせるタイプのマウスパッドです。
筆者の持っている布製マウスパッドで滑りの速さの比較をすると
G640r ≒ FOCUS 2 > QcK HEAVY > QcK > QcK Edge といった具合です。
滑りの速さはFOCUS 2 とほとんど同じですが、トラッキングのしやすさはFOCUS 2 の方が一貫して安定した繊細なコントロールができます。
G640rは速いけど、ストッピング性能も持たせているマウスパッドで、マウスを左右に切り替えした時には少し抵抗感があります。
その抵抗感は止めやすさに繋がっていて、VALORANTでは、速いけど止められる感覚のあるエイムができました。
また、縦横に若干の滑りの差があり、上下の動きに対しては少し抵抗感が強まります。水平移動はとてもやりやすいと感じました。
2016年に発売されたとだけあって、少し古く感じてしまう操作性な気がしますが、CS:GOライクなゲームとの相性は非常に良いと思います。
その反面、Apex Legendsのようなアクションゲームに近い上下左右への視点移動が忙しいゲームにはその抵抗感が邪魔をしてしまっている感じがあります。
ただ、全く向いていないというわけでもなく、操作性に慣れてしまえばそこまで大きな不満にもならないと思います。
しかし、このマウスパッド以上にトラッキングしやすいマウスパッドを知っている場合は確実に不満が出ると思います。
筆者的にはバランスの取れた操作感ではあるものの、汎用性が高いと言えば聞こえが良いですが、突出した個性は感じないマウスパッドです。
湿気による変化
手汗の湿気による大きな変化は起こりくいです。
風呂上がりに操作をすると、若干の湿気を帯びますが明らかに滑りが悪くなるということもなく、比較的安定した操作感を保てます。
QcK HEAVYほど悪くなるわけではありません。
まとめ
G640rについてレビューを行ってきました。
色んな意味でバランスタイプのマウスパッドです。
厚みが3mmのマウスパッドでラバーの質感が高くなく、プレイ中に動くかもしれないというネガティブなポイントはありますが、その他の部分は目立って悪いところも無く、非常に高い水準でバランスの取れたマウスパッドです。
VALORANTでは環境にマッチしていてとても使いやすく感じるので、しばらくVALORANTをやるときは引っ張り出して使っていこうと思います。
トラッキング性能を求める方には少し特性が弱い気がするので、手放しでおすすめはしません。もっと他にいい製品があります。
ただ、価格の安さと入手性の高さで選びたいという方には、いくら性能が良くてもいつ入荷するのか分からないマイナーなマウスパッドをすすめるよりも、このG640rをすすめた方が幸せになれるとも思ってしまうので、自身の求めるものとよく相談してきめてみてください。
ココが良い
- 比較的安価で入手性がとてもいい、実店舗に行けばほぼ売ってる
- CS:GOライクなゲームには操作性がマッチしている
- どんなゲームでも大きな不満は出ない
ココはイマイチ
- 突出した個性は感じない
- トラッキング性能を突き詰めたい方には不向き