Pulsar Gaming Gearsから販売されているPARACONTROLについてレビューを行っていきます。
Pulsarというと、穴あき48gの中型マウスであるXliteや、モニター等に貼り付けられるマイクロバンジーがそこそこに知れ渡っている新興メーカーで、マウスパッドの販売は今製品からになります。
ラインナップとしては、布タイプのPARABREAKとハイブリッドタイプのPARACONTROLが同時に発売されました。
今回購入したのはPARACONTROLで、Amazonでは¥2,490で販売されています。
PARACONTROLはFnatic Gear DASHやArtisan 飛燕のようなアムンゼン生地で、ハードタイプのような滑りと布タイプの止めやすさの両立を狙ったハイブリッド系マウスパッドです。
結論から述べてしまうと、PARACONTROLはハイブリッド系ではあるものの、極めて布マウスパッドに近い操作性のバランスマウスパッドです。
ハード系とまでいかない滑り具合と、それなりに沈み込みを感じるクッションで、強力なストッピング性能を引き出すことも可能になっており、どちらかと言うとスピードタイプでは無くコントロールタイプの操作感になっています。
縦横での滑りの差は無いものの、滑りはじめの抵抗感と左右に切り替えした時のキュッキュッとした抵抗感がそれなりにあり、ゆっくり小さく動かすと重さを感じます。
速く大きく動かすと摩擦抵抗感は少なくなるため、大きく動かしてクッションの沈み込みでビタッと止めるような動作に適正のあるマウスパッドです。
筆者が考察するApex Legends向けな操作感ではないため、トラッキング特化ではありません。
今製品はVALORANT系のゲームの方が相性が良いように思えました。
また、外周のステッチはそこそこに高さがあり、ソールがぶつかると干渉します。あくまでほつれ防止と受け止めたほうがいいです。
現状は¥3,000未満なので、この価格なら試してみてもいいかもしれませんが、ハイブリッド系の個性が弱いため、プレイヤーを選ぶ操作感だと思います。
Fantic Gear DASHが滑りすぎると感じる方には純粋におすすめできます。
ハイブリッド系の操作感を知らない方に向けては、筆者としてはPARACONTROLを止め性能の優れたバランスマウスパッドと紹介していきます。
Pulsar Gaming Gears PARACONTROLとは
PARACONTROLはアムンゼン生地を採用した3mm厚の外周にステッチ加工が施されたハイブリッドマウスパッドです。
スピード域はG640rのような程良い速さのバランス系操作感です。
また、3mm厚ですが、沈み込ませることもできる硬度のクッションが採用されています。クッションの沈み込みを活かした止めも想定されています。
サイズ
PARACONTROL | |
素材 | アムンゼン生地 |
サイズ | 460mmx410mmx3mm |
カラー | ブラック |
Pulser的にはXLらしいですが、サイズは一般的なマウスパッドで言うところのLサイズです。
ローセンシでも問題無く扱えるサイズです。
発売日
発売日は2021年7月27日で、Amazonでの国内販売が始まる日にTwitterで販売告知されました。
低価格なこともあり、Twitter上ではけっこう話題になっていたため、初日から飛ぶように売れているようです。
購入した理由
ハイブリッドマウスパッドの操作感が好きなので、とりあえず試してみたくて購入しました。
新しいものには目がないっていうのもあるんですが、ハイブリッドマウスパッドの中ではかなり低価格な製品なので、これがアタリだったらハイブリッドマウスパッドが一気に普及するだろうなという思いもあります。
新しい操作性なので普及してラインナップが増えてほしいですね。
届いたPARACONTROLをチェック
外箱




初回ロットだけ平箱です。箱というよりはケースと表現した方が良さそう。
ゆ○パックみたいな感じのアレです。
2回目からの入荷ロットはマウスパッドで一般的な長方形の外箱に変わるみたいなので注意してください。
外観は製品写真と、シリアルNoの記載があります。
箱にはシリアルNoがあるんですが、マウスパッドには何も刻印が無いため、中身と箱がリンクしてるのか謎です。なんのためのシリアルNoなんでしょうか。
中身のマウスパッドはプラのフィルムで梱包されています。
通気穴とかも開いてるので、一応は湿気をこもらせないようにしているんでしょうか。
外観を詳しくチェック

特筆することもない黒いマウスパッド。
撮影した筆者もロゴを確認しないと画像だけじゃ判断できません。
ニオイはほぼしませんでした。ラバー臭アレルギーの方でも問題無しなスメル。
巻きグセ

平箱だったので巻グセは皆無。
2回目からの入荷ロットはマウスパッドで一般的な長方形の外箱に変わるみたいなので注意してください。
素材感
表面



表面はアムンゼン生地が採用されています。
凸凹感のあるシボが特徴の生地ですが、繊維にはとても柔らかいものが採用されているためハイブリッドマウスパッドにありがちな硬質でザラザラとした感触ではありません。
手首や腕が擦れても痛くなることはありません。ドライというよりはウェット系の感触。
表面自体にもクッション性のような柔軟性があるため荷重を加えると凹みます。
指でなぞってみると、横方向も縦方向も同じ抵抗感です。
しかし、ここで僅かな問題を発見。
裏面にはラバープリントが施されているのですが、そのプリントのせいでマウスパッド表面に僅かな段差を感じます。ラバープリントについては後述。
使用上に大きな問題は無いものの、筆者としてはちょっと完成度が甘いと評価せざるを得ません。
裏面


裏面はよくある滑り止め加工。
そしてど真ん中にはメーカーロゴとXLというラバープリント。
一見オシャンティに見えたロゴですが、少しだけ問題点があります。
どういうことかと言うと、2つの問題が推測できます。
- ラバープリント時の加熱のせいで歪みが発生、その結果ラバーが収縮し、表面まで歪みが響いて凸凹感がある。
- ラバープリントの0.01台の僅かな厚みが表面まで響いてしまった結果、プリント部だけ凸凹感がある。
メーカーとしてコレなら問題無くてGOした可能性も十分にあるので現在メーカーに詳細を確認中です。確認出来次第追記します。
中間層
中間層は指先で押すと、点で沈み込む特性で、マウスを押さえつけると少しだけ沈んでいる感覚が得られます。
ソフトクッションとは言えないギリギリの柔らかさ。
表面素材も柔らかいので、沈み込んだ感覚は掴みやすいです。マウスをマウスパッドに押し付けると抵抗感が一気に増します。
ステッチの処理

ステッチの処理はきれいでビルドクオリティは高いです。
しかし、高さがありソールが引っかかります。完全に乗り上げないと通過させることはできません。
価格を考慮すると仕方のないことだと思います。
マウスパッドからマウス上端がハミ出しがちな方にはマウスパッドを少し、デスク奥側に配置する必要があります。
ステッチ自体は柔らかい糸で構築されているため腕が擦れても痛くなることはありません。
操作感

ゲームでの操作性
PARACONTROLは、程良い滑りとクッションの沈み込みを活かした止めができるコントロール寄りバランスタイプと表せるマウスパッドです。縦横で滑りの差はありません。
最低速度はかなり遅くできますが、小さく遅く動かそうとすると重たさを感じる操作性です。
最高速は振り回した分だけ速くできます。速く大きく動かす場合であれば摩擦抵抗感は重くなることはありません。
筆者の持っているハイブリッドマウスパッドであるFnatic Gear DASHと速さ比較をすると、DASHの方が僅かに硬質で、滑りはじめの抵抗感と左右に切り替えした時の抵抗感が少ないです。
DASHが滑りすぎて使いにくいというプレイヤーには丁度いい出来の製品です。
どちらかと言うと、ハイブリッドマウスパッドというよりは布マウスパッドであるG640rに特性が似ています。
PARACONTROLの滑り出しの抵抗感と左右に切り替えした時のキュッキュッとした摩擦抵抗感は昔ながらの布マウスパッドにかなり似ています。
ハード系の滑りを想像していましたが、氷上のような速さのある滑りでは無いため、それを想像していると期待はずれの結果になると思います。
しかし、表面素材に柔軟性があるため、力を加えると潰れて摩擦抵抗を増やすことができるという特性を持っています。
大きく速く動かしていきなり止めるといった動作はやりやすいため、Apex Legendsのようなトラッキングエイム主体のゲームよりも、VALORANTのようなフリックエイムが求められるゲームの方が向いていると思います。
湿気による変化
手汗の湿気による変化は起こりませんでした。
風呂上がりに操作しても操作感は変わりません。
安定した操作性を維持できます。
まとめ
PARACONTROLについてレビューを行ってきました。
程良い滑りで沈み込みを利用すると止めやすいコントロールバランスタイプマウスパッドです。
厚みが3mmでアムンゼン生地を採用したハイブリッドマウスパッドとしてリリースされたものの、よくも悪くもハイブリッドらしさを感じにくい製品になっています。
操作性は縦横で滑りの差が無く、滑り出しの抵抗感と左右に切り替えした時の抵抗感がある布マウスパッドっぽい操作性のため、特筆しておすすめできるところと言うと止めやすさが挙げられます。
PARACONTROLはハイブリッドマウスパッドと思って使わずに、止められるバランスタイプマウスパッドとして使用するのがベストだと思えるマウスパッドです。
ココが良い
- 湿気には強い
- 沈み込みを利用すれば止めやすい
- 低価格
ココはイマイチ
- ハイブリッドらしさが無い
- 裏面のプリントが表面に影響している