Razerから販売されているGigantus V2についてレビューを行っていきます。
Gigantus V2は鮮やかなグリーンが目を引くRazerらしいマウスパッドです。
今回購入したのはデスクマットとしても使えるXXLサイズです。94mmx410mmx4mmで大型マウスパッドに該当します。
結論から述べてしまうと、Razer Gigantus V2はコントロール寄りのマウスパッドで、軽快な速い滑りよりも確かな制御をするのに向いているマウスパッドです。
表面素材自体は、動かしはじめの引っかかるような抵抗感は少ないものの、最低速度がかなり遅くできるコントロール特性で、大きく速く動かそうとすると摩擦抵抗感が一気に増します。
また、少ない力で素早く動かそうとするとマウスが重たく感じるので、動かしはじめのスムーズさとは裏腹にマウスをコントロールする握力が必要になります。
定番マウスパッドのQcK HEAVYよりも少し滑りが遅いですが、新品開封時でも操作性が安定していて湿気による変化も少なく、G640r程の速さでは無いものの、そこそこ滑ってそこそこ止まる特性、縦横で滑りの差が無いという扱いやすい特性で、最近のゲームタイトルに適応した新定番マウスパッドという印象を持ちました。
Lサイズで約¥2,000と、価格も結構安いので、気軽に消耗していけるマウスパッドの1つとして提案できます。
Razer Gigantus V2とは
Razer Gigantus V2とは、3~4mm厚の布マウスパッドです。
ちなみにGigantusはジャイガンタスって読むみたいです。
裏面のラバーがブランドカラーの鮮やかなグリーンで、Razerらしさがにじみ出る製品です。
滑り出しは軽いですが、摩擦抵抗感が大きく、特に速く大きく動かそうとするとソールの擦れる音が大きく聞こえてくるコントロール系のマウスパッドです。
サイズ
M | L | XXL | 3XL | |
素材 | マイクロウェーブ クロス | マイクロウェーブ クロス | マイクロウェーブ クロス | マイクロウェーブ クロス |
サイズ | 360×275×3mm | 450×400×3mm | 940×410×4mm | 1200×550×4mm |
カラー | ブラック グリーン | ブラック グリーン | ブラック グリーン | ブラック グリーン |
サイズ展開が豊富で、ゲーマー向けサイズからデスクマットサイズまで展開があります。
XXLサイズ以降は厚みが4mmなので注意してください。ラバーは硬質な方で沈み込みは感じないので大きく操作性が変わるわけではありません。
あくまで腕の負担を軽減するデスクマットとして厚みのあるエルゴノミクスデザインで販売されています。
発売日
2020年5月29日とかなり新しい製品です。大手メーカーなので、まともな販路で売れるため、他メーカーに勝負を仕掛けた製品とも受け取れます。
そういった意味では最後発になる定番狙いのマウスパッドなんじゃないでしょうか。
届いたGigantus V2をチェック
外箱
Razerっぽさのあるパッケージデザイン。一般的なマウスパッドの箱と同じくらいの外径をした箱です。
マウスパッド表面素材が外から触れるようになっています。
Logicoolもそうですが、マウスパッドが指先で触れたからなんなんですかね。これで特性見極めてねってことなんでしょうか。
筆者にはできない芸当です。
そもそもそこまでマウスパッド触りまくっている人が店頭で指先でタッチしてみて「ふむふむ、こういう特性っぽいね」なんてことしないと思います。
一度購入して使ってみて判断するのが妥当だと思います。事実この表面素材を触れるパッケージデザインなマウスパッドは少数です。誰のためなのか謎です。
強いて言えばダンボール屋さんに仕事を提供できることくらいです。
外観を詳しくチェック
今回筆者が購入したのはXXLサイズなので大きいです。
右上に小さくリブが設けられています。
操作中に干渉はしませんが、ローセンシで無理やりMサイズ使ってたら干渉するであろう配置位置です。
匂いは開封時に少しだけラバー臭が漂っていましたが、2日ほどで消え去ります。ラバー臭アレルギーの方でもしんどくなりにくそうです。
巻きグセ
Lサイズと同じ外径の箱に結構タイトめに巻かれて入っているので巻グセはあります。
しかし、マウス可動域となる右側ではなく、左側に巻きグセがあるので、操作に影響は全くありません。
QcK HEAVYは右側に巻きグセがありました。
Razerはちゃんと分かってるメーカーですね。
素材感
表面
高密度と言うものの、縫い目が目に見えるので、そこまで目が細かい感じはしません。
光沢感は無く、毛羽立ち感もかなり少ないです。
手で撫でたり指先で触ってみると少しザラザラとした質感で、シルキーな滑らかさはありません。
思い切り腕を擦らせる腕エイムをしている方だと擦れてる感はするので、そこまで肌に優しい質感ではないことをお伝えしておきます。
この表面でコントロール系の操作性なので、操作してみるまで特性は分かりません。マウスパッドレビューの醍醐味だったりします。
裏面
裏面は鮮やかなグリーンのラバーです。
ハニカム模様の滑り止めはそこまで滑り止め性能は高くありません。
XXLサイズでも横からスライドさせようと思うと普通にスライドさせられるくらいなので、Lサイズだともっと動きやすいと思います。
安価なモデルなので仕方ないところです。妥協が必要です。
中間層
中間層は指で挟んでも上から押してもかなり抵抗感が強く、ほとんど潰れません。
沈み込むけど返りの早いコシのある質感ではなく、消しゴムみたいなゴムっぽい質感です。マウスパッドの中でもかなり固いほうです。
沈み込みは全く期待できないので、完全に表面素材の滑りでコントロールさせるタイプのマウスパッドです。
端の処理
マウスパッド端の処理はかなり丁寧に断ち切られていて、ほつれや歪みは一切ありません。
この価格帯のマウスパッドとしては優秀です。
腕や手首が当たる部分もカドが無く痛くなることはありません。
腕がよく擦れる部分は徐々に毛羽立って毛玉ができてきます。
操作感
ゲームでの操作性
Gigantus V2は軽い滑り出しで引っかかり感は無いもののコントロール寄りな特性のマウスパッドです。
筆者の持っている布製マウスパッドで滑りの速さの比較をすると
Qingsui 2 > Longteng ≒ G640r ≒ FOCUS 2 > QcK HEAVY > Gigantus V2 > QcK > QcK Edge
最低速度はかなり遅くできますが、速く動かせばいつでも加速させることもできるマウスパッドです。
こう表現すると万能なバランスタイプの様にイメージするかもしれませんが、バランスタイプと比較すると、細かい動きを表現する時に、動かす量が多くなったと錯覚するくらいには重たい操作感の特性です。
特にリコイルコントロールの様な僅かに親指に力を入れてコントロールするような動作は、マウスパッドの滑りを借りた操作性では無く、自身の筋力で操作していることを感じる操作性なので、マウスパッドの滑りを利用して操作しているプレイヤーには合わないマウスパッドだと感じます。
トラッキング操作もこの操作性が反映されます。
VALORANTではリコイルコントロールを肘も使って行うことになると思います。
細かい操作においては少し力が必要です。
全体的にはマウスパッド表面素材の滑りのみで、動きも止めもコントロールする特性で、クッションの沈み込みを利用した強力なストッピング性能を発揮することはできません。
しかし、めちゃくちゃ操作しにくいかと言われるとそうとも言い切れるわけではなく、コントロール寄りのバランスタイプを求めているのであればぴったりだと思います。
特に、低価格製品を使っていて、マウスパッド表面素材の滑りのみでマウス操作をしている場合であれば、小さな動きの時だけ重さという違和感を感じるだけなので、価格的にもGigantus V2を試してみて損は無いと思います。
軽い滑り出しで左右を切り替えした時の抵抗感も少なく、縦横で滑りの差が無い扱いやすい操作感で、上記の操作感に慣れることができるなら、低価格で使い回せるマウスパッドです。
湿気による変化
手汗の湿気による滑りの変化は起こりにくいです。
風呂上がりに操作しても操作感に変化を感じませんでした。
上腕も張り付いたりする感覚が無く、布製マウスパッドとしては極めて安定した操作性が得られ続けます。
まとめ
Gigantus V2についてレビューを行ってきました。
僅かにコントロール寄りなバランスマウスパッドです。
QcK HEAVYと似たような特性ですが、使い始めから操作感が安定していて、湿気の影響も受けにくいです。
G640rと比較をしても遠からずと言った特性で、G640rのように縦横で滑りの差があるキャラクターを好まない場合はGigantus V2が提案できます。
G640rと同じ様な低価格帯マウスパッドなので、VALORANTをやる時はG640rで、Apex Legendsをやる時はGigantus V2みたいに二刀流で使い分けをしたらもっとゲームを楽しめそうだなと思えるマウスパッドです。
滑るマウスパッドに慣れてしまった方にはおすすめできませんが、低価格帯で、縦横で滑りの差が無いバランスマウスパッドとして結構おすすめです。
ココが良い
- 安い、コスパ良し
- 程良い滑りと止めで、オールラウンダーな特性
- 湿気に強め
ココはイマイチ
- リコイルコントロール時に重さを感じる
- 在庫切れしてることが多い