Xtrfyから販売されているGP4についてレビューを行っていきます。
Xtrfyは国内でも取り扱いがあるメーカーで、国内取扱店舗だけでなく、Amazonの正規代理店からもマウスパッド等の購入ができます。
今回購入したのはGP4で、Amazonでは¥5,005で販売されています。
GP4はXtrfyで史上最高のマウスパッドを目指して製作されています。
扱いやすい操作性だけでなく、デザイン面でも最高を追求し、スウェーデンの画家、Kim Berkhuizenが表現するグラフィックプリントを施したインパクトのあるマウスパッドです。
結論から述べてしまうと、 GP4は柔らかく毛足の長い表面素材とソフトクッションを採用したバランス寄りのマウスパッドです。
ハイブリッド系のようなスルスルと滑りすぎる速さではなく、G640rのような程良い速さではあるものの、滑り出しは極めて軽い操作感なのでコントロール寄りとは表現しにくいです。
縦横での滑りの差はほとんど無く、滑りはじめの抵抗感と左右に切り替えした時の抵抗感がほぼ無いため、その他の布マウスパッドと比較すると操作感が異なります。
布マウスパッドの操作感と言うよりは、速すぎない滑りのハイブリッド系の操作感という表現が適切です。
筆者の考察するApex Legendsプレイヤーが好みそうな特性で、頻繁な上下左右の切り返し動作を求められるトラッキング操作との相性は抜群に良いと思います。
外周のステッチまで表面素材と同一のグラフィックプリントが施され、全体の統一感が他に類を見ないくらいの高さに仕上がっています。
ビルドクオリティは極めて高く、価格も高いとは感じません。純粋に個性的なデザインのみを取り入れてしまってデスクインテリアとしても評価できます。
Xtrfy GP4とは
GP4はド派手な外観が特徴的な、4mm厚の外周にステッチ加工が施された布マウスパッドです。
極めて軽い滑り出し、スピード域はG640rのような程良い速さのバランス系操作感です。
また、簡単に沈み込むソフトクッションが採用されています。クッションの沈み込みを活かした止めも想定されています。
サイズ
GP4 | |
素材 | クロス |
サイズ | 460x400x4mm |
カラー | ストリート・ブルー ストリート・ピンク クラウド・ホワイト アブストラクトレトロ |
水洗い | 可能 |
逆巻き | 不可 |
サイズは一般的なマウスパッドで言うところのLサイズです。
ローセンシでも問題無く扱えるサイズです。
発売日
国内発売日は2020年8月10日で比較的新しい製品です。
2020年以降に発売される製品の傾向として縦横で滑りの差が無い、滑り出しが軽いことが挙げられます。
流行りの操作感が固まってきました。
購入した理由
Apex Legendsの国内猛者が使用していることが多い。すごく多い。とても多い。
エンドース契約してんじゃないかってくらい多い。めっちゃ多い。
多分この記事にたどり着いた方はそういう国内猛者経由間違い無し。違ったら教えて下さい。
Apex Legendsをメインにプレイしているうえでマウスパッドのレビューをしている当サイト、つまり、私にはGP4操作性を知る必要があるわけです。(使命感)
気付いたときにはAmazonから発送の通知が来ていました。(記憶喪失)
買い物カゴに入れたものの、本当に買おうか迷っているとお急ぎ便のお届け予定日が1日伸びたりします。そうすると何故かめっちゃ損した気分になりますよね。なんなんですかね、アレ。
解決方法は決済してから考えることです。
とりあえず買ってから考える。お金はまた稼げばいいけど、時間は失ったら戻せません。(名言風)
届いたGP4をチェック
外箱
外箱はその他マウスパッドより細い外径の箱です。
プラスチックフィルムに収められています。これに巻かないと突っ込むのが困難ということなのでしょう。
しかし、これだと巻きグセが強めに出るだろうなと思いますよね??
その不安は的中します。詳しくは後述。
あと、ヨーロッパ系デバイスメーカーの外箱は黒が占める割合が多いです。モダンでマウスパッドらしさとかデバイスらしさとかは感じません。
店頭で購入して持って帰る時も『モテたくてオシャレイキリポスターでも買ったんか?コイツ』と思われるだけになるであろうメーカーからの配慮を感じます。
オタクを隠し通せていいですね。まあ、真のゲーマーは外出ないんで関係ないんですけども。
外観を詳しくチェック
今回購入したのは ストリート・ピンクです。
開封時はタイヤみたいな強いゴム臭がします。控えめに言ってクサイ。
甘い香りとか書いてありましたが、筆者の鼻では甘い香りと認識できませんでした。
巻きグセ
細めの外径の箱に入っていたので、巻きグセが酷いです。
筆者が購入してきたマウスパッドの中で最も酷い。
左右端がこれくらいの巻きグセなので、使用前に重しを乗せてクセ取りした方がいいです。
輸送費を安くしたい狙いがあったのかもしれませんが、ウィークポイントにしかなりません。ちょっとゲーマーファーストなメーカーとは言い難い印象を持ちました。
巻グセはすぐには取れません。長い目で愛してあげてください。
素材感
表面
表面はよくある布製マウスパッドに近いですが、毛羽立ち感というか毛足の長さを感じるような質感です。
さわり心地はふわふわと柔らかく、固さやハリ感、凸凹感はありません。
湿気に弱いという意味ではありませんが、ドライというよりはウェットな印象。
指でなぞってみると、横方向は抵抗感がありませんが、縦方向は繊維が引っかかるように抵抗感があります。
しかし、マウスを走らせてみると縦横での滑りの差は無く、抵抗感が無くなるので不思議な生地感。
寝ている毛の上を滑らせているということなんでしょう。
毛足が長いので、腕が乗せて擦らせても擦れた感じがしにくい反面、若干吸い付くような張り付き感があります。
裏面
裏面は凸凹の滑り止め加工の無い極小の起毛感のある素材。ヌバックレザーのような質感です。
滑り止め性能としては本体の巻きグセが強いため、接地面積が少なく、防滑性は良くありません。
中間層
中間層は指先で押すと、点では無く広範囲が一緒に沈み込む特性で、マウスを押さえつけると少しだけ沈んでいる感覚が得られます。
GP4以前のマウスパッドのグリップパターンがEsportsTigerと同じなのでなんとなく察しはついていましたが、クッションの特性がEsportsTigerとそっくりです。
GP4は表面素材が柔らかいので、沈み込んだ感覚は掴みにくいですが、マウスをマウスパッドに押し付けると抵抗感が増します。
ステッチの処理
ステッチの処理はきれいでビルドクオリティが非常に高いです。
ステッチの高さは表面素材とほぼツライチになっていて、マウスパッド端にソールが干渉するということはありません。
うっかり上端からマウスがはみ出ても問題無く使用できています。
ステッチは高さ的に腕が擦れないため、擦れて痛くなるということもありません。
グラフィックプリントがステッチまで施されているので、ブラック単色の完成品マウスパッドをインクジェットプリントしているようです。
操作感
ゲームでの操作性
GP4は、軽い滑り出し、繊細なコントロールはしやすいけど、それなりに滑るバランスタイプと表現できる布マウスパッドです。
最低速度は使用者が意図的にコントロールできて速度域の調整は自由自在です。
最高速も振り回した分だけ速くできます。速く大きく動かしても摩擦抵抗感は変わりません。
筆者の持っている布製マウスパッドで滑りの速さの比較をすると
Qingsui 2 ≧ EBA BLUE > GP4 ≒ Longteng ≒ G640r ≒ FOCUS 2 > QcK HEAVY > QcK > QcK Edge といった具合です。
全体的な操作感はハイブリッド系の操作感であるEBA BLUEが極めて近いです。EBA BLUEのスピードを遅くしたらGP4です。
スピード系布マウスパッドでも僅かにある左右に切り替えした時の摩擦抵抗感は一切無く、動かしはじめの抵抗感も一切無いため、全ての状況において軽い滑り出しが特徴の操作性です。
抵抗感はあるにはあると表現できますが、コントロール系の引っかかり感のある抵抗感はありませんし、重さも感じません。マウスパッドにソールが吸い付いているような感覚です。
トラッキング操作はとてもやりやすく、Apex Legendsをよくプレイする方にはピッタリの特性だと思います。使用者が多いのも納得。
止め性能については、ソフトクッションを採用しているため、表面素材とクッションを沈ませてストッピングパワーを引き出すこともできます。
表面素材だけの止めは少し頼りないかなと思います。
しかし、表面素材が柔らかいので、表面が歪んでソールが沈み込んだ感覚は掴みにくいため、摩擦抵抗感を頼りにコントロールする必要があります。
ソフトクッション採用といえどストッピング特化はさせにくいと感じます。
フリック操作よりもトラッキング向けのマウスパッドという印象を持ちました。
湿気による変化
手汗の湿気による変化は起こりませんでした。
風呂上がりに操作しても操作感は変わりません。
安定した操作性を維持できます。
まとめ
GP4についてレビューを行ってきました。
軽い滑り出しと吸い付くような接地感のソフトクッションマウスパッドです。
厚みが4mmでふわふわとした柔軟性のあるシルキーな表面素材、ツライチで腕にもソールにも干渉しにくく、グラフィックプリントまで施されたステッチ。
少しだけ滑り止め性能は頼りないものの、ビルドクオリティは価格と釣り合うものになっています。
操作性は縦横で滑りの差が無く、滑り出しの抵抗感と左右に切り替えした時の抵抗感が一切無いため、極めて扱いやすいトラッキング性能を発揮できます。
軽い滑り出しと言うと、2020年以降に発売したマウスパッドはその傾向が多いので、流行りの操作性と表現できます。
その流行りの操作性の代表作としてGP4はかなり高水準なところにあります。
速すぎず、ほどよく止めやすく、万人が扱いやすいバランスの取れた性能で、Apex Legendsなら一度は使っておきたいマウスパッドだと思います。
特化したストッピング性能は期待できないのでVALORANTでは個性が発揮しにくいと感じます。
ココが良い
- 軽い滑り出しでほどよく滑る速さだからコントロールしやすい
- 特にトラッキング操作がやりやすい
- さわり心地の良い表面素材
- 見た目が派手でかっこいい
ココはイマイチ
- ソフトクッションだけどメリハリのある操作は表現しにくい
- 巻きグセが強すぎる