テンキーレスキーボードだと大きくて、60%キーボードだと小さすぎて不便だと思う方は少なくないと思います。
管理人もそのひとりでした。結論から述べてしまうと、ゲーマーがゲーム以外で数字以外の文字入力をする可能性があるなら、75%キーボードは鬼のように便利です。それ以外にも、テンキーレスの右側部分のカーソルキー以外をほとんど使っていないのであれば、75%キーボードで省スペース化が狙えます。
そんなわけで今回は『75%キーボードを購入したらこんな感じでした』という内容になっていきます。
75%キーボードとは
フルサイズキーボードを100%としたとき、テンキーレスキーボードは80%のキーボードです。
さらにそのテンキーレスから、ファンクションキーだけを残したようなサイズのキーボードが75%キーボードです。
もう理想的だと思っていませんか?
テンキーまであるフルサイズキーボード
- 100%
テンキーだけ削ったテンキーレスキーボード
- 80%
ファンクションキーだけ残した75%キーボード
- 60%キーボード
キー数で言うと、US配列な75%キーボードの場合は約80キーです。約というのは、キーボードによって僅かにレイアウトが異なるからです。
ほぼテンキーレスと同じキー数でも省スペースで、僅かなキー配置の個性も楽しめるのが75%キーボードです。
ファンクションキーがある
75%キーボード最大の特徴はファンクションキーが独立して存在することです。
言わずもがな超便利
皆さんファンクションキーを有効活用していますか?分かっている人は分かっていると思うんですが、文字入力をしているとF6からF10は死ぬほどお世話になるキーですね。
日本人ならではの『日本語入力』状態で『半角カタカナ・全角カタカナ・半角アルファベット・全角アルファベット』へ一発変換ができるスーパーミラクル便利機能を備えたキー達です。
全角入力状態で使うとこうなります。
- F6→全角ひらがなへ
- F7→全角カタカナへ
- F8→半角カタカナへ
- F9→全角英数字へ
- F10→半角英数字へ
もはやこのためだけに75%キーボードを使うと言ってしまっていいでしょう。とくに65%キーボードには無いファンクションキーは75%キーボードならではと言えます。
管理人もこの記事だけでなくいろんな記事を75%キーボードで執筆していますが、実際にF10で半角英数字に変換をすることがしょっちゅうです。半角全角を切り替えなくていいので、無限に文字が打てます。ほんとに困ったことがありません。使用感は完全にテンキーレスと同じと言ってもいいと思います。
カーソルキーもある
75%キーボードには独立したカーソルキーも存在します。
カーソルキーは75%キーボードじゃなくても
上で紹介したファンクションキーは75%キーボードならではと言えますが、カーソルキーはぶっちゃけ65%キーボードでも賄えてしまう機能と言えます。
正直に言ってしまうと、カーソルキーだけが欲しいならFnキーが一番右端にレイアウトされた60%キーボードでも慣れれば違和感なく使えると思います。さらに文字入力をしないならそこまで使うキーでもありませんよね。
もちろん独立したカーソルキーがあることで便利なことは間違いありませんが、個人的には75%キーボードはファンクションキーのほうが本命だと思います。
テンキーレスほど大きくはない
75%キーボードは中途半端かと思えるサイズですが、魅力的なのはやはりそのサイズです。
必要にして十分な大きさ
75%キーボードの上に60%キーボードを置いてみたところです。
ファンクションキーが存在しているため、縦幅はテンキーレスと同等ですが、横幅は65%相当になっています。
また、テンキーレスでは使用頻度が低いキーも残されています。テンキーレスのInsertキーなんかは押したことが無い人も多いんじゃないでしょうか。
その使用頻度が低いキーを削っただけなので、使用感はテンキーレスに極めて近いと思っています。テンキーレスをもう少し省スペース化したものが75%キーボードです。
キーボードの配置位置が制限されにくい
75%キーボードは60%キーボードと同等のキーボード配置が可能になっています。ファンクションキーの分だけ縦幅は伸びていますが、横幅は65%キーボードと同等なので、ゲーマーでも省スペース化を達成しながら、快適な文字入力も同時に達成できるようになります。
また、ゲーマーだと大きなマウスパッドを使いがちなので、キーボードの領域が限られてきます。フルサイズのキーボードを使っている人は少なくなったと思いますが、テンキーレスでもまだ大きいと思う方はいるんじゃないでしょうか。
管理人も実際にゲームでも75%キーボードを使っていますが、キーボードの配置で困ることはありませんでした。
キー配列はちょっと個性がある
75%キーボードはデザインに全振りしたキーボードと言ってもいいくらい、おまけ要素があります。
基本的にはUS配列
世界的にUS配列のキーボードが圧倒的多数ということもあって、75%キーボードの多くはUS配列で、日本語配列のものは少ないです。
とは言ったものの、その75%キーボードのビジュアルの良さから、キーキャップやキースイッチを取り付け済みではないベアボーンで販売されるキーボードも多いです。そのため、キーキャップを自分好みにしようと思うと日本語配列ではキーキャップの選択肢が壊滅状態です。
個人的にはUS配列で買ってしまったほうが良いです。キーキャップが無限に選べます。キーキャップがキーボードの外観を決定づけるわけですから、キーキャップを妥協してしまうとせっかくのビジュアルの良さが台無しです。
どうしても絶対に日本語配列でないと無理!という場合を除いて、US配列に移行するのが75%キーボードを楽しむ上での最大のポイントかもしれません。
ノブとその周辺のキーが異なる
75%キーボードの多くはボリュームノブが存在します。このために買うようなものと思っている方もいるかもしれません。
このノブが欲しいかどうかでも候補を絞ることができます。
また、その周辺のキーも多様性があります。
今自分の手元にある75%キーボードを比べても僅かにキーが異なります。片方にはInsertキーがありますが、片方には存在しません。これは本当にキーボードによって様々なので、自分が欲しいキーが配置されているかどうか、配置されていない場合はソフトウェアでキーが配置できるようになっているかどうかを知っておく必要があります。
おすすめの75%キーボード
ここからは実際に管理人が購入時の候補にしたキーボードや、実際に使っているキーボードを紹介していきます。
Epomaker Eclair75
何度か紹介しているキーボードです。廃盤になってしまったようですが、コロコロと回すホイールノブが特徴的で、75%キーボードの中でもちょっと個性があると感じ愛用しています。ホットスワップのガスケットマウントで打鍵感も上質です。
ベアボーンでキーキャップとスイッチは自分で選びました。キーキャップはまだ購入できるので、同じ雰囲気を求めるなら購入してみてください。
Epomaker TH80
日本でもそこそこ知名度のある75%キーボードだと思います。キーキャップとスイッチははじめから組み立て済みなので、どんな人にでもおすすめです。ホットスワップでガスケットマウントです。フォームシートの吸音性が良いので打鍵音もうるさくありません。スタビライザーもルブアップされているので、カチャカチャ音も鳴りません。
MDAプロファイルのキーキャップで、指の腹が広範囲で接地するようになっています。普通に使いやすいです。現行品はソフトウェアに対応しているので、キー配置も自由度が高いです。価格も記事執筆時点では1万円台前半なので無難にオススメです。
軸がめっちゃ選べます。
IQUNIX OG80
価格が少し高いので購入しませんでしたが、IQUNIX OG80はオリジナリティがあるキーボードで、ビジュアルはかなり良いです。
予算があって、少しでも人と違うものがいいのであればかなりオススメです。日本の代理店からも購入することができますが、本家から購入したほうが選択肢が多いので、一度覗いてみてください。
Keychron V1
言わずと知れたKeychronのV1です。プラスチックフレームで価格を抑えたQ1みたいなイメージだと思います。管理人が75%キーボードを買い始めたときにはまだ販売されていなかったのですが、今だともうこれで良くねと思う方も多いでしょう。
US配列も日本語JIS配列もあります。キーキャップの交換がしたいならUS配列がオススメです。
Keychron Q1
メタルフレームが好きなら、もう予算があればこれで良いと思います。
管理人はプラスチックのおもちゃっぽい質感を追求したかったので、買わず終いに終わりそうです。
まとめ
テンキーレスキーボードよりも小さく、60%キーボードのようなデメリットを感じないキーボードが75%キーボードです。
ノブがあったり、キー配置が微妙に違ったり、60%キーボードよりも余裕のあるキー入力ができることも長期的に楽しめるポイントです。
テンキーレスと使用感がほぼ変わらないのに省スペース化ができるので、個人的にはもっと流行って欲しいキーボードです。
予算に合わせていろんなキーボードが選べるのも良いところで、人と違うお気に入りの一台を見つけたいなら是非、挑戦してみてください。
定番人気はEPOMAKER Theory TH80 Pro